バッタの羽化 | ピイナツ俳句帖〜身ひとつにその日の風〜

ピイナツ俳句帖〜身ひとつにその日の風〜

生まれも育ちも、どっぷりと千葉県の私。だからピイナツという安直さ。何処にも行けないから、超ローカル視点の俳句日記になるはず。(俳句の無い日もあります(^_^;))サブタイトルは俳人、中村汀女さんの俳句に対する信条のお言葉をお借りしました。


本日、令和六年の【入梅】です。
時の記念日でもあるし、旧端午でもあります。
その入梅。
とは言うものの、まだ正式?には梅雨入りしたわけではないけれど、気象庁の発表を待たずして、気分はもう梅雨であります。

卵飯やや鼻につき梅雨に入る】柘榴

これはですね、生卵が悪くなっているのではなくて、卵飯をいただきながら飲む物が、なんとなく生臭く感じられるようになったなぁ・・と言いたいのですね。(^_^;)

さて、ご飯もいただいたし御城に行こうか、と歩いていると、草むらでバッタさんが一生懸命に羽化しようとしていました。

このなんともいじらしい光景に接したことを、俳句に残してみたいけれども、バッタは初秋の季語だからさてどうしたものかしら・・。

【虫】も、ただ単に虫といったら秋の季語だし・・・。ええい!仕方がない。ここはバッタで詠もう!

皮をぬぎバッタと成るや葉のしたに】柘榴

今ひとつ、面白くもなんともない句だけれど、これが只今現在の私のレベル・・。それを素直に残しておきます!

そして夕方。下城した後に、ふたたびわが三丈の庵に帰らんと歩いていて、今朝見たバッタさんの羽化を思い出し、抜け殻はまだあるのかな?と探しましたが、すで影も形も見当たらず。

バッタさんよ、この夏を力のかぎりに生き抜いておくれ!オジサンもがんばるぞ!!