急ぎ足で去りゆく春 | ぴーなつ俳句日記〜樂しく愉しく生きよ!〜

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千葉県にも数多棲息している【俳句おじさん】の一人です。その日におもったこと感じたことを俳句にのこします。タイトルの【ピーナツ】は私が千葉県八街市の出身だからなのと、そのお世話になっている千葉の地に感謝の意を込めてのことです。


春とは、忙しいものですね。

花は慌ただしく散り果てて、朝にみた草たちは、夕にはもう繁がごとし。

人間が忙しくさせちゃったのな。

人間が、あまりにも忙しいからそう見えるのかな。

やっと歩いているお爺は燃えるゴミを出す。

そこへ若者が両手に燃えるゴミをもってやって来る。

二言三言の会話はあったようだ。

若者はあっという間に大きなゴミを置いて行ってしまった。

小さなゴミ袋を持ったまま、お爺はぽつねんと取り残された。

花蘂のパラパラと降る道に。

若者は、若いだけに、まだ気づかぬものがあるのだろう。

老いたる人は、急ぎ足で去りゆく春になにを思うのだろう。

我が窓から見えた、晩春の朝の景でした。

  【花蘂にこそ次の世の兆しかな

 🌷子供たちが朗らかでありますように🌷