半夏生(はんげしょう)でしょう! | 令和三丈記〜身ひとつにその日の風〜

令和三丈記〜身ひとつにその日の風〜

鴨長明の方丈記になぞらえて、だいたい三丈四方の家に住んでいる私、秋昭(あきてる 世に飽きてる)が飽くなき遁世への憧れと、孤独を愛する日々の戯言を綴るブログです。サブタイトルは中村汀女女史の俳句に対する信条をお借りしました。

 

こんにちは!

 

いかがおすごしでしょうか。

 

関東平野は雲がきれて、青空のぞく日曜日となりました。

 

雨上がりで空気も澄んで、久しぶりに夏らしい黒い富士を望めました。

 

カレンダーを見れば今日は半夏生。

 

歳時記によれば、サトイモ科の半夏という植物が生えてくる頃の意味だそうな。

 

正直申し上げてピンとはこないのですが、俳句つくりを日々の生きがいとしたい者にとって、

 

二十四節気七十二侯はやはりおさえておきたいところです。

 

   

   〜草むらに黒ねこ潜む半夏生〜

 

 

 

昨日の夕方、自宅近くを歩いていたら歩道横の草むらに何か黒いものが見えたとです。

 

それほど背丈の伸びていない、その草むらに見えたものはまだ大人になる前の猫ちゃんでありました。

 

猫は物陰などにいて、自分の体の一部が相手から見えていても自分の身を隠せていると思っている、と

 

以前きいたことがあり、「ははあぁ、この猫ちゃんもその手合いだな。」と思い、こちらも見るともな

 

く見ながらその横をゆっくりと通りすぎました。

 

でも目と目は合っている。猫ちゃんの見開かれた瞳は、その辺りにうじゃうじゃ居る不思議な生き物の

 

一人である私の姿を追っているのでした。