ITパスポート試験の合格後、情報セキュリティマネジメント試験も受験することにした経緯は以下のブログに書きましたが、
先日、合否が判明し、無事に合格することができましたので、ご報告です
昨年還暦を迎えた情報セキュリティ素人の私が、たった1冊のテキストを約1カ月勉強しただけで一発合格できましたので、試験内容や勉強法、おススメ教材をご紹介したいと思います
1.試験概要
4月から試験制度が変更になりますので、昨年12月と4月以降の変更後の制度を簡単にご紹介します
●昨年12月
⑴実施期間 2022年12月1日~12月25日
⑵試験内容
①午前試験(小問・四肢択一) 試験時間90分・全50問(2点×50問)
②午後試験(大問・多肢選択) 試験時間90分・全3問(34点×3問)
⑶合格基準
各試験60点以上
●4月以降
⑴実施期間 通年実施
⑵試験内容
科目A試験・科目B試験(小問) 試験時間120分・全60問
⑶合格基準
IRT方式に基づき採点し600点/1000点
12月の試験は午前試験と午後試験が別々に各90分で合計180分ですが、4月からは2科目まとめて120分になりますので、試験時間が3時間から2時間に短縮されることになります
また、変更前の午後試験の大問3問はかなりの長文でなかなか難易度が高かったのですが、4月からは小問になるので長文読解の必要性は無くなり、問題としては平易になると思われます
特に長文読解問題が苦手な方には朗報ではないでしょうか
2.使用教材
①「出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント テキスト&問題集」(翔泳社)
これ1冊だけで合格できました!
②過去問解説(①の付録として解説PDFファイルをダウンロードできます)
③「組織における内部不正防止ガイドラインのポイント」(②と同様にダウンロード可能)
④過去問(情報処理推進機構のHPよりダウンロードできます)
3.学習期間
約1カ月(正確には27日間です)
4.学習方法
⑴「出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント」を1周熟読
8日間かけて1周しました
479ページありましたので、平均すると1日約60ページの学習量になります
単なるテキストだけではなく、練習問題と予想問題も掲載されているので、実践力が身に付きます
このテキストの特徴は、練習問題の解説文に本文と全く同じ文章が掲載されていることです
一瞬、著者の手抜きと感じましたが、同じ文章を2回読むことになるので、記憶の定着には良いのかもしれません
⑵「出るとこだけ!情報セキュリティマネジメント」の練習問題と予想問題だけ解く
⑴で全ページを1周していますが、2周目は練習問題と予想問題だけやります
予想問題は時間が無かったので、午前問題だけ解いて午後問題は解きませんでした
⑶過去問演習
上記⑵と並行して、平成28年~令和元年までの8回分の過去問をやりました
⑴平成28年春試験 午前84点・午後96.5点
⑵平成28年秋試験 午前86点・午後75点
⑶平成29年春試験 午前84点・午後86点
⑷平成29年秋試験 午前82点・午後79.5点
⑸平成30年春試験 午前86点・午後89.5点
⑹平成30年秋試験 午前74点・午後75点
⑺平成31年春試験 午前92点・午後76.8点
⑻令和元年秋試験 午前84点・午後71.4点
8回分の平均点は午前84点・午後81点です
5.試験結果(※合格基準は60点以上)
⑴午前試験
①得点 76点(過去問8回の平均点を8点下回りました)
②正答率 ストラテジ系→100%・マネジメント系→87%・テクノロジ系→66%
⑵午後試験
①得点 83点(過去問8回の平均点を2点上回りました)
②正答率 問1→73%・問2→100%・問3→70%
6.統計情報
令和4年12月の試験は15,415人が受験し、8,016人が合格しています
合格率は52.0%になります
長文の午後問題が小問になるので、4月以降はもう少し合格率が上がるのではないでしょうか
7.合格の秘訣
情報セキュリティマネジメント試験はITパスポートと出題範囲が重なっている部分も多いので、ITパスポートを受験してから、情報セキュリティマネジメント試験を受けるのが合格の秘訣だと思います
私はITパスポートを10月下旬に受験し、情報セキュリティマネジメントは12月上旬に受験しました
ITパスポート試験に合格したら、すぐに情報セキュリティマネジメント試験に申し込むことをおすすめします
さて、情報セキュリティマネジメント試験と同様に基本情報処理技術者試験も4月から通年実施になり、試験時間も300分から190分に短くなるようです
せっかく、ITパスポートと情報セキュリティマネジメントに合格したので、来年度は基本情報処理技術者にも独学で挑戦しようかな、と思っています
半年前までは、基本情報処理技術者試験など全く受験する気が無かったのに不思議なものです
還暦を迎えて、情報処理系の試験に手を出すとは・・・
まあ、でも、これからの社会を生きるうえで、高齢者だからこそ、基本情報処理技術者ぐらいのIT基礎知識はあっても良いかもしれませんね・・・