書店の資格コーナーに足を運んでみると、
行政書士の予想模試がもう並んでいますね。
実際に市販の予想模試は、
昨年の本試験の問題を当てることはできたのでしょうか?
自分で調べるのは大変なので、
各社の2021年度版に記載されている的中例をみてみましょう。
①「行政書士 2021年法改正と完全予想模試」(成美堂出版)
定価1540円で240ページ。2回分の模試が収録されています。
法改正と判例変更の解説がついているようです。
昨年の的中問題は5問6肢のようです。
ただ、「ほかにも的中問題続出!!」と書いてあるので、
実際に何問当たったかは、わかりません。
②「合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試2021年度」(早稲田経営出版)
定価1760円で424ページ。3回分の模試が収録されています。
③④と同一価格ですが、本試験が掲載されていないので、コスパは悪いかもしれません。
法改正の解説がついています。
昨年の的中問題は8問8肢のようです。
ただ、「ほかにも的中問題が続出しました!!」と書いてあるので、
実際に何問当たったかは、わかりません。
的中例を全部掲載すれば良いと思うのですが・・・・・・。
③「2021年版 出る順行政書士 当たる!直前予想模試」(東京リーガルマインド)
定価1760円で400ページ。3回分の模試と2020年本試験が収録されています。
また、昨年もあった袋とじ(出題予想と重要論点)と、
今年は、記述式問題全12問の無料解説動画が付いているようです。
昨年の的中問題は2問3肢しか掲載されていません。
出題例と記載されているので、ほかにもたくさんあると思われますが、
きっと編集部が的中例の掲載を全く重視していないのでしょうね。
④「本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士2021年度」(TAC出版)
③と同様、定価1760円で3回分の模試と2020年本試験が収録されていますが、520ページもあります。
本書には的中例がたくさん記載されています。
昨年の的中問題は17問27肢+記述1問記載されています。
上記①〜③と比較して、的中数が突出しています。
①〜③が「ほかにも的中問題続出」とか「出題例」という言葉でお茶を濁しているのに比べると、とても好感が持てますし、なんだか信頼できます。
それと、なぜだか的中例には記載されていないのですが、
本試験問題33の肢2も見事にあてています。
問題33は妥当でない肢を選ぶ正誤問題でしたが、
模試の知識だけで肢2が妥当でないことがすぐに分かり、
この問題は即答できました。
ですから、的中問題は少なくとも、28肢はあったと思います。
昨年の本試験問題と的中問題を照し合せてみると、
的中問題(肢)だけで、
本試験で40点も得点できます。
たった1760円の模試で、
40点アップって凄くないですか?
さらに、この模試のすばらしい点は、
解説や解答一覧などが見やすく丁寧で、とてもわかりやすいことです。
特に、各問題の解説毎に記載されている「講師からのアドバイス」は、
出題可能性や解法のスキルなどが記載されていて、
情報不足の独学者が助けられる内容になっていました。
的中率もさることながら、内容もとても素晴らしい模試です。
以上、おわかりだと思いますが、
今回のブログのタイトルでもある
「40点アップできる超おすすめ行政書士予想模試」として、
私が1番目におすすめするのは、
④「本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士2021年度」です。
もしも1冊だけ買うならこれがイチオシです。
2番目は、
③「2021年版 出る順行政書士 当たる!直前予想模試」です。
的中例が2問3肢しか掲載されていないのですが、私が確認した限りではもっと的中させています。
例えば、民法択一9問中2問はこの模試をやっていれば正解できました。
その他、細かい話になりますが、この模試には「住民訴訟は原告が死亡した場合、その訴訟を承継するに由なく当然に終了する」(最判昭55.2.22)という判例集にも記載されていない判例が出題されていたのですが、なんと昨年の本試験の問題24の肢1で出題されていたんですよね。
判例集にも掲載されていない判例問題を的中させるなんてすごいですよね!!
3番目は、
②「合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試2021年度」
です。
内容的にあまり差はないと思いますが、
③「2021年版 出る順行政書士 当たる!直前予想模試」が、
本試験と同一レベルの良問を掲載している印象があるのに対し、
②「合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試2021年度」は、
若干難易度が高く、問題に癖がある印象を受けました。
4番目は、
①「行政書士 2021年法改正と完全予想模試」です。
昨年使用していないので、問題のレベルはわかりませんが、
②〜④が3回分の模試を掲載しているのに比べるとコスパは悪いですし、
2回分だと重要論点が抜け落ちやすいのがデメリットだと思います。
あと、まだ本屋には並んでいませんでしたが、伊藤塾さんの直前模試がありますね。
私は昨年は購入しませんでした。
簡単に理由を言うと、買っても、やる時間が無かったからです。
以上、おすすめは私も使用した④③②の模試ですが、
時間がある方は、伊藤塾さんの模試もおすすめします。
ネット情報だと、本試験の的中率は高いようです。
ご参考に、私が予想模試をやった時期と点数を書いたブログを掲載しておきます。
興味のある方は、ご覧ください。
5月3日に伊藤塾さんのプレ模試がありますが、
私も資料を取り寄せてみました。
伊藤真塾長は随分と太っ腹な方ですね(笑)。
取り寄せた方は、可能ならYouTubeライブを受験して、平林講師の解説も聞くことをおすすめします。
名著「民法行政法解法スキル完全マスター」を書いた先生ですから、
必ずや、何か得るものがあると思います。
と、おすすめしておきながら、
昨年、私は受けませんでした。
まだ肢別過去問の1周目の53ページまでしかやってませんでしたから(-_-;)。
とてもプレ模試を受けれるような状態ではなかったですね(-_-;)。
結局、公開模試も一度も受けませんでした。
自宅で市販の予想模試を3冊こなすので、精一杯だったと思います。
それにコロナ禍、公開模試会場での感染リスクも気になりましたし。
自宅受験なら、ありだったのかもしれませんけどね・・・・・・。