ある日の午後、



ひびきさん「ブログを書いて。」

奏 燈  「え!?」

「ブログ?」~

「…むむむ…ときどき書きます…」

こんなやりとりが。

やさしいひびきさんは、ときどきでも許してくれます。

そんな経緯で、たまに登場します。





 

 ~さだまさしコンサート~


音楽は好きですが、めったにコンサートには行きません。

大、大好きなミュージシャンがいないからでしょうか。

家でCDを聞く方が気楽だからでょうか。

理由はわかりません。



さださんの超ファンでもありません。

友人たちと話していて、

何となく行くことに決まりました。

友人がチケットを取ってくれました。



さて、女三人の久々のコンサート行きです。

ルンルンと出かけます。

まず、トイレが気になります。用を足し、いよいよ入口へ。

付近から、長蛇の列…

ちょっと、気持ちが負けそうです。

はぐれないよう、気を付けます。

コンサートに慣れている人、慣れていない人、見ててわかります。

それでも、久々のコンサートに期待感いっぱいです。

三人で「ああでもない、こうでもない」と彷徨いながら、席を見つけました。

席に座り、自分が興奮していることを自覚します。

時間が来て、会場が暗くなり、静寂が漂います。

なのに、さださんがなかなか出てきません。

あ、登場です!

2階席なので、さださんまでの距離が随分とあります。

それでも、さださんを見ようと目を凝らします。

想像するに、さださんの年齢は60歳は過ぎていると・・・

年齢を感じないステージでの動きです。

ところどころ、はーはー息を吐きながら、踊っていらっしゃいました。

おもしろいトークと心に沁みる歌の全身シャワーを浴びて、

非日常に浸りました。



終わった後、興奮冷めやらぬ心持ちで、帰路に着きました。

「やっぱり、さださんの歌は泣けてしまう。」

「借金背負って大変な時期があったんやね。」

「さださんって、ステージでも、はっきり物を言うね。僕らが政治に無関心だったから、こうなってしまった。次の選挙にはあの人たちには投票しないようにしないとね、とかね。○○党の人が来てたら、怒ったかもね。」

と、それぞれのそれぞれらしい感想(どうでもいい感想が多いけど、時々きらりと光る感想が出現するときも)を語りながら、もう次のコンサートのことを考えています。

コンサートに行った帰りは、何か達成感と温泉にでも入ったような心地よい気分になりました。ぬくぬく感とでも言うのでしょうか。

若いミュージシャンのコンサート帰りでは、また感想は違っているのかもしれません。

帰り道は踊りたくなるような躍動感でいっぱいなのでしょうか。

また今度、ジャニーズのコンサートによく行っている知人に聞いてみます・・・。




ときには、日常から非日常へのトリップは必需品かと。

非日常へのトリップを後回しにしていると、

何だか身体の調子もまろやかではなくなってくる・・・

元気のための非日常へのトリップは、お金を少々遣いますが、

何日かは、他人にも優しくなっているという付加価値もついてくるようです。

昔から「気晴らし」と言う言葉があるように、

先人たちも、時々「気分を晴らすこと」をして、気持ちの切り替えや心の余裕を保つことをしていたのですね。



気晴らしをした3人は、何日間は優しかったにちがいないと信じています。

どこからもそんな声は聞こえてきませんが・・・






コンサート会場を出ると、さださん直筆の募金箱がありました。

効果覿面です。

優しくなっている3人は、もちろん、お賽銭箱にお金を入れるように、

募金をして帰りました。



                    奏 燈