沈黙はカネ? | MCFマネジメントコンサルティングファーム代表のつぶやき

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企業支援に強いコンサルティングファーム代表のつぶやきです。経営のノウハウ、ハウツー、ウラ話、雑感など呟きます。得意は企業の資金繰り改善と企業再生です。

経営者が経営者たる所以(ゆえん)
それは自ら経営の責任を取る事だと思います。
経営者が経営者でなくなる瞬間は
自社の従業員のことも考えなければ
取引先のことも考えない
ましてや金融機関や株主のことなどは
自己責任とばかりに後ろを向いてべろを出していたりします。


職業柄、いろいろな経営者にお会いします。
そんな中で自社の成績が芳しくないときに
二種類の経営者に遭遇します。


一人は自社を守る為、
頭を下げ仕入先に値下げ要請をする経営者
この経営者は自社の経営不振を自分の責任と受け止めながらも対策が見つからず
なりふり構わず仕入先や取引先に協力を求めます。


そしてもう一人はだんまりを決め込み
支払日にも拘らず支払いをしない経営者
支払わなくてもうるさく言わない会社を探し出し
どんどん支払いを止めて行きます。
そこに会社を守ろうという姿勢はありません。
従業員のことも頭の片隅にもありません。
そこにあるのは自分です。


どちらも間違いなく社長と呼ばれる経営者です。


私自身経験が浅かった頃は
赤字経営=お気の毒
そんな風に思っていました。


しかし、経営をお教えする立場になって感じているのは
赤字経営=当然の結果、です。


厳しい言い方かもしれません。
しかし、赤字企業には赤字企業の理由があります。
そして、黒字企業には黒字企業の理由があります。


「沈黙は金」なんて嘯(うそぶ)きながら
支払い先に支払うべきお金を支払わない経営者にはなりたくないものです。