某団体に勤めている女性職員さんの話です。
その女性は非常にきつい性格で、関連会社で経理をしていた頃は
我社の監査担当者も何度も泣かされた経験がある女性でした。
それが、その女性職員さんに久しぶりにお会いしました。
移動で配属が変わっていたのかある会議が始まる前に
出席者一人ひとりににコーヒーの砂糖ミルクの有無を聞いて回っていたのです。
勿論、聞いたことはメモを取っていました。
そして、会議が始まりました。
会議開始から程なくしてその女性がコーヒーを持って来てくれました。
十数名いた出席者一人ひとりのコーヒーカップには
出席者の好みに合わせた砂糖とミルクが用意されていました。
私は常にブラックで飲むので砂糖やミルク、
ましてやスプーンなど不必要な人間なので気の利く彼女の行動には感心させられたものです。
ちょっとしたおもてなしの心を見せてもらい
これを機に彼女の見方が変わったのを覚えています。
そういえば我社のお客様に対するコーヒーにはおもてなしの心があるだろうか・・・?
毎週のように訪問してくださる社長は砂糖しか使わないのに
いつも砂糖とミルクが添えられていたりします。
甘党の社長なのに砂糖が一本しかついていなかったりします。
また、ブラックコーヒーしか飲まない私に常に砂糖ミルクを添えてきたりしています。
たかだかいっぱいのコーヒーと思われるかもしれません。
しかし、出された側は出す人の心遣いがうれしいものです。
もう一度おもてなしの心を考えてみたいものです。