
原作は貴志祐介による長編小説『新世界より』
※あらすじ
舞台は1000年後の日本。かつて茨城と呼ばれていた地域の南端に広がる人口3000人ほどの町。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では…(中略)…、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。隠された真の歴史を知り、主人公たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。

いまの日本社会・国家の縮図を映し出したようなこの作品。現在の日本人の置かれた状況・洗脳支配構造を浮き彫りにするようなシナリオに、当時私も圧倒され言葉を失いました。日本SF大賞を受賞したのも当然と思えるインパクトとクオリティ。
アニメ版の方は、残念ながらシリーズ構成と脚本に不足感が否めません。エンターテイメントを求める方には原作をお奨めいたします。
ただし、本アニメ版の
衣装デザインと背景美術は特筆すべきかと個人的に思っています。
というか、私の想像している未来の日本列島の風景とかなり近かったので嬉しかった。
千年後の茨城の風景

一度絶滅を経験した日本人の子孫たち

↑右にみえる中学校の校舎の一部にも伝統建築が復活している

一般の住宅に土間やかまどが当然のように配置されている

学校の校舎も洗練された木造建築・伝統工法となっている

私個人もやはり日本の未来建築・家屋は究極的にこのような空間なのではないかと想定している
そして千年先に堂々と茅葺建築

このような世界観をデザインしたのは下記の方々。
その民俗学的考証力の高さと完成度に恐れ入ります。
衣装デザイン - 森崎貞
美術監督 - 山根左帆
背景美術 - (有)草薙
http://www.kusanagi.co.jp/2010.html美術の草薙さんはジブリ作品や「ぼくなつ」「戦国BASARAシリーズ」等の美術でも有名です。
【関連】
The Art of あの夏で待ってる/草薙

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