人生生涯小僧のこころ | mayunosukeのブログ

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この本は、千日回峰行、四無業という超人的な難行をこなした、塩沼 亮潤 住職が

その過程やそこから学んだ悟りを書き連ねた者です。

常人では、到底やることができない修行をした者が

語る言葉は、一つ一つが重く、説得力があります。

特に、日常生活に悩みや物足りなさを感じている人は、
一読をおすすめします。


以下、参考になった一言を列挙します。

・大事なのは、どのような立場にあっても良いことをして、悪いことはしない。

・どんなに偉くなっても、人の下から行きなさい。皆さんにお仕えさせていただくという
気持ちは忘れてはいけない。

・持っているものが少なければ少ないほど、より良いものが心の中からどんどん湧いてくる。
 足るを知ることによって、人は幸せになる。

・不満に思うのは、自分に「我」があるからである。心の底から素直な「はい」が言えるのは、
 お坊さんでも10年はかかる。

・人を思いやることによって人に感動を与え、勇気を与えることができる。

・目標がはっきりしていないと、自分自身が疲れてしまう。
 「何のために」ということがはっきりしていると、どんな辛さも苦しさも乗り越えられる。

・現実を受け入れ愚痴らず精いっぱい生きること。そこに道が開けてくる。

・人を思いやる心は、厳しすぎても駄目、優しすぎても駄目。たくさん失敗をして、
 すり傷をたくさんつくって、やっといいあんばいを見つけることができる。

・心をこめて生きるから心が変わり、心をこめて語るから相手の心に伝わり、
 心をこめて行うから、みんなが感動する。

・山で修行をした人だけしか悟れないというものではない。それぞれの生活の中で、
 それぞれに与えられた役目を果たしていく中で、心を研ぎ澄ませ、目を凝らし、
 耳を澄ませたとき、いろいろなことが悟れる。

※千日回峰行
吉野山の金峯山寺蔵王堂から大峯山の山上ヶ岳頂上までの往復48キロの道のり
を千回、行じること。

※四無行
9日間、「断食、断水、不眠、不臥」つまり「食わず、飲まず、寝ず、横にならず」を
続けること。