年間322目(5月55本目) 

2021年公開 洋画 11位 全 145本中

通算 邦画 9,070本  洋画 7,281本 合計 16,351本

 

天安門事件以降の中国映画の検閲では

確実に、現代中国が直面している社会問題を

描くことがとても難しくなっていて、天安門以前では

ニューウェーブ中国映画が世界の賞を(チェン・イーモウ他)を

取りまくっていたのに天安門以降では一気に中国映画(中国で公開される)は

一気になくなったのは寂しい現実である。(同様にプーチン独裁のロシア映画も)

そんな中、本作は久々に中国(検閲の為なのか、いじめは世界中のどんな国でも起こる

みたいな「余計な字幕がはいる」が)の問題である超学歴社会での

エリート校の非人間性といじめの問題をリアルに描けている。

特に、冒頭の自殺シーンとその学校の参考書だらけの机で

「受験まであと何日」と日本の予備校乗りのエリート校と

そのいじめと無関心な世界観はリアルな絵があったが、

やはりなのかいじめの実態は悪人3人女で単純化してしまい

(冒頭の自殺者への群衆の無関心とか無感動なコメントなどの

全体悪には言及できていない)ので日本の野島伸司のいじめドラマみたいな

深い洞察がなく勧善懲悪でごまかしている。(たしかに、ゲスなリンチと

ネット配信はクズ女子でありインパクトは強いが)

でいじめ問題に、教師や親たちが関与できないしない問題点も

追及できず、結局、警察のみてみぬふりとかも主人公たちには事件性を追い

いじめ学生はとえられないばかりか何もできない。

で、また検閲なのか、この事件を契機(ノンフィクション?)にいじめ防止の

法律を国家、自治体が「作ってあげた」とプロバガンダ(→全くいらないし邪魔)

と政治家=国家礼賛するがそれは全く響いてこない、法律があれば「いじめがなくなる」なんて

思っているのは俺様視線の国家だけ。

と多分監督が意図しない(中国での検閲の為)歪曲された部分はあるが、

中国の超事件戦争問題と社会問題(貧乏から立ち上がる手段)といじめの

実態という中国の現代社会の問題点は描こうとしたのは「感じる」(直させられたが)

作品でした。

なので「もう少しで佳作」と検閲を感じた作品でした。

28歳のチョウ・ドンユイがJKにしか見えない(大人役もやっている)のも

脅威的