年間298目(5月31本目)
2022年公開 邦画 21位 全 119本中
通算 邦画 9,059本 洋画 7,268本 合計 16,327本
李相日と言えば、なんといっても、「悪人」で
犯罪者=妻夫木聡、犯罪者との逃避行=深津絵里、犯罪者の母=樹木希林の
一つの事件でのそれぞれの人間群像を徹底的に描き切った犯罪映画での
人間ドラマの傑作を撮った監督であるので、今回もやっぱりと期待は
してしまうのであるが、主人公の過去の事件や現在の関係を
長々と描いているのではあるが、「悪人」とは天と地の
人間の描き込みが甘く、結局、主人公たちのシンパシーも
物語も、二人の関係も嵌っていけない。
その差は、犯罪者である主人公の母を「悪人」=樹木希林に続いて
その娘である=内田也哉子にやらせているのであるが、その描き込みも
演技も、「本気度」が全然違っている。
広瀬すずは「広瀬」っぽさを捨てての演技ではあったは松坂桃李との関係も
「はいっていない」ので観客にもはまらない