年間253本目(4月77本目) 

2017年公開 邦画 18位 全 204本中

通算 邦画 9,032本  洋画 7,251本 合計 16,283本

 

松竹らしく商売っ気がないというか

「当たる」とは思えない企画で映画を作っていたのに

ほぼ「当たらない」ので無視されていたのですが、

ここにきて主演女優の岸井ゆきのが評価されTVドラマでも

一般検知されたので掘り起こされた「意外な掘り出し物」な一本。

伊丹十三監督の「お葬式」は、家族の大集合になるので

ドラマになるって事で最近では「お葬式」グランドホテル方式な

作品が多くなった。

大体が「お葬式」を意識してなのか、ドタバタで様々な世代の

それぞれ(故人の悼みも含めて)コミカルに描くことが

多かった。「本日はお日柄も良くご愁傷様」なんか。

監督は、CMデレクターだし、ぶっつけの映画監督であったのであるが

意外に田舎の家族(農家)の崩壊家族をそのまんまで描いての

佳作になっている。

主人公の岸井ゆきのは決して優等生でもないが

一歩引いた視点で親戚を眺めているのがいい

また、死んだ親父にも残された認知症の母にも心が通わない

 

 

 

 

息子(主人公にとっては親)たちの無感動さなども

岸井視線なのが良い。

岸井は決して美人でも優等生でもないが、「生きている」感を感じさせる

「生」を感じさせる点が良かった。

あと関係ないが、こんなにも各世代で老若男女で「タバコを吸う」のは

やはり地方だからと思う、私の家族も職場も、もう誰もタバコを吸わない、

特に学生は吸わないのが都会の現状である。(イオンの喫煙所には

老人しかいない)