年間173本目(3月70本目) 

2020年公開 邦画 68位 全 218本中

通算 邦画 8,982本  洋画 7,221本 合計 16,203本

 

石井裕也監督は作品の出来のムラがとても激しい監督で

代表作の「舟を編む」をとった直後に、「バンクーバーの朝日」という

凡作を撮ってしまっているので、「当たり外れが大きい」監督云えよう。

今回は、「はずれ」の映画なのかいいとこが見つからないままに

終わる。

結局、幼馴染の三人の話にしては現状がつまらなすぎるし

そこで始まる話もどん底に向かってなんのカタルシスもなく

されるがままなので誰一人も魅力がない。

最近、映画ドラマでは好調であった仲野太賀も腑抜け演技なので

魅力なし。

何といってもヒロインの大島優子のキャラが、

「私なんか5年も耐えた」と不倫現場(しかもニートのくず男)を

見つかっても居直って自分の話しかしないで一言も謝らないし

「五年も耐えて」彼女を売り飛ばすクズ男でバイト人生の

方が「5年よりくるしくね」と単純に思うし、いなおりヒステリックの

結果なので(本人も風俗なんてへいっちゃらと言っているし)なんの感慨もなく

魅力もない。

大島優子と言えばAKB時代に同じく子役出身の前田敦子と何かと

比較されたが、結局彼女は子役時代を超えられない。

前田敦子は、気楽なドラマの脇でも、セクシーな役でも、傑作映画での

演技賞的な演技も自在のこなしているのと大差になっています。

多分、私を生かせないのは監督のせい?とおもって実績のある

石井監督作品に出たのでしょうが、石井監督作のヒロインでは

一番魅力もなかった。