年間158本目(3月55本目) 

2022年公開 洋画 1位 全 89本中

通算 邦画 8,973本  洋画 7,215本 合計 16,188本

 

アカデミー賞は絶対的には信じていないのであるが

作品賞だけは私も期待している。アメリカの代表的な

作品が選ばれている時もあったので、時々、その前の

カンヌをアメリカ映画が取ってしまうと、「タクシードライバー」

みたいな傑作が取れない時もあったりもするが、おおむね上位な

作品が来るが、本作は確かによくできた作品で、私の現状も一位であるが

どうも物足りない。元々のフランス映画の「エール!」でありほぼ同じで

リメイクされているのに、実は「エール!」の方が感銘が深かった。

(確かに映画・演技・マイノリティ問題については本作がまとめっていた)

マーティン・スコセッシが(「タクシードライバー」の落選以来とれなかった)

アカデミー作品賞を香港映画の「インファナル・アフェア」のリメイクの

「ディパーテッド」で取った時と似ている。

あのときもオリジナルの香港映画の方が感銘した。

本作が受賞したのは、上記のマイノリティ問題を

明確出している点であろう、両親の露骨な性の話なんかは

フランス版もあったのであるが、健常者の主人公と母との

生誕に関する話、マイノリティ家族の中での健常者の娘の

逆差別(疎外感)などが明確に出ていたのでマイノリティ問題を

描いて評価が高かった様子と感じる。

逆にフランス版の方が明らかに良かったのはヒロインの歌唱力の

差である、フランス版の主人公は実際に歌手にまでなっているんで

歌の上手さが歌唱演技で圧巻であり説得され感動できる。

本作の場合、キレイな歌声のカラオケ程度で、絶対的な声量がなく

歌では感動できないし、合格するほど?と感じてしまう。

というか、ろうあの家族問題を描くことが多くて歌唱練習なども

描き込み不足を感じる。

とりあえず一位になったアカデミー作品賞作品であるが、相対的な結果

(まだまだいい映画を見れていない印象)であり不満もある。