年間157本目(3月54本目)
2022年公開 洋画 2位 全 88本中
通算 邦画 8,973本 洋画 7,214本 合計 16,187本
ロシアが生んだ巨匠のニキータ・ミハルコフの兄貴である
アンドレイ・コンチャロフスキーの新作。
弟と違って途中からハリウッドに渡ってのエンターテイメントな
作品(娯楽作品)→黒澤明原案の「暴走機関車」などを撮っているので
作品的な評価は弟=ニキータ比べるとかなり落ちるのであるが
最近のロシアの情勢に我慢が出来ないのか監督としては珍しく
国家=当時のソビエト(共産党)の国家であるが、
国家の汚点をかなりリアルに描いている。
現状の国家悪(プーチン)は当然検閲で引っかかるので
旧共産党国家なら批判はできるのか、でも、当然、(プーチンの出身である)
KGBの秘密警察での横暴ぶりは告発されている。
共産党の国なのに、スト権がなく、団結を嫌い、デモには殺戮を
行い、当然のように目撃者を脅し。守秘しなければ死刑という
共産党=KGBの悪をそのままで描く。
暴挙のあとは失踪のデモ参加の娘を探す事を描くが
実際の凌辱、隠蔽、拷問、虐殺は、発砲以降は描けないのが
ロシアで映画を撮る限界なのかも。
なので後半は描けないので、思わせぶりと突貫なラストは
「撮れなくなって」いて中途半端になってしまっている。