年間151本目(3月48本目) 

2023年公開 邦画 14位 全 40本中

通算 邦画 8,968本  洋画 7,213本 合計 16,181本

 

竹中直人は、周防監督と初期作でようやくコメディアンではなく

役者として評価され、その機会から映画を撮って、当時は同じく

コメディアン→役者→映画監督で評価されていた北野武監督と

同時期に、別畑からの新人監督として評価されていた。

でも、「無能の人」「119」「東京日和」くらいで

監督としての高評価は終わっている。

そんな竹中監督は、基本的には、芸風と同じでユーモア交じりの

エンターテイメント性がある作品が多かったのであるが

初心に戻るべき「無能の人」みたいな零落で生活感なしの

漫画家の伝記的漫画の映画化に戻るのであるが

斎藤工演じる漫画家がいったんは成功しているので

その漫画家だけの世界観での驕慢性が鼻につくし

(演技で演出した)ぼそぼそと独り言みたいなしゃべりも

イライラさせるだけの主人公で、2時間付き合うのは

憑かれる。

ネコ目の売春婦の趣里も思わせぶりな芸術家風なふるまいも

そんなに惹かれない。

結局、メンヘラで主人公に絡む元女助手のアシスタント=

山下リオのメンヘラ女子の方が印象に残る。