年間124本目(3月21本目) 

2021年公開 邦画 21位 全 170本中

通算 邦画 8,952本  洋画 7,201本 合計 16,153本

 

死後評価された作家=佐藤泰志を世に知らしめたのは

何といっても熊切監督の傑作映画「海炭市叙景」であろう

その後の佐藤原作ものは映画で傑作になっていることが

多く映画界では有名な原作作家になっている。

(現在で純文学の小説が原作の映画も少ないので珍しい)

そんな佐藤泰志原作ものであるが、今回は一番出来が悪かった

まあ監督も違うし、死んだ作家なので段々と原作もなくなってきているで

あろうから仕方ないが。

佐藤自身が精神を病んでの自殺をしたのであるが

この話も自律神経失調症で会社を休んでマラソンをしてるだけの夫と

腫物を扱うようなびくびくとした生活を描くので辛気臭い話

スケボー高校生とであっての化学反応もいまいちだし。

一番もったいないのは、最近ドラマ「春になったら」での好演も

印象的な奈緒の良さが笑顔内ない嫁役では全く出せない。

奈緒は何故か映画の作品に恵まれない気がします。

監督は1シーン1シーン(特に函館の自然のシーン)は

奇麗に撮れるのでやはり題材が悪かった気がします。