年間106本目(3月3本目)
2021年公開 邦画 35位 全 168本中
通算 邦画 8,946本 洋画 7,189本 合計 16,135本
やはり山田洋次監督は「年老いた」と感じる作品になってしまった。
第一、折角の松竹撮影所の助監督の物語なのに
山田のオリジナルではなく原田マハが原作であるのに
違和感があり、ちっとも菅田将暉の助監督に姿に
必死さも感じないのでこの物語の過去に魅力がない。
あとやはり、志村けんで書かれた沢田が代役では
志村ならはちゃめちゃな人生でも許せそう(まあ渥美清的な役者であれば)
なのに、沢田だと「過去は良かった」と傲慢な芸術家ぶっているのが
主人公にもひかれない。
あと、最近の常識人的な説教なセリフがどうも最近の山田作品では
鼻につく。
過去の仲良し下積みも、「不良よ、麻雀・パチンコが好きなんですもの」みたいな
セリフでキャラの性格をべたで決めてしかも何度も言わせるのは
脚本もいまいちであった。(とても城戸賞には選べレませんね)
菅田将暉、永野芽衣、寺島しのぶなどの芸達者も決め打ちで型にはめた
役で堅苦しそう。
(作中で、批判している小津の演出の人間像よりもっとわざとらしい)
北川景子だけは山田監督にはまっていたのは撮影所育ちだからか。
作中で主人公(菅田将暉)が語る「キネマの神様」の
内容がウディ・アレンの「カイロの紫のバラ」のままでしたが・・・