年間58本目(2月13本目)
2022年公開 邦画 4位 全 89本中
通算 邦画 8,915本 洋画 7,172本 合計 16,087本
監督は日テレ系のTVデレクターの狩山俊輔(最近では「ブラッシュアップライフ 」で
ドラマでも結果を出している)とTVの人気脚本家の岡田惠和だし、制作も日テレであるので
TV的な作品だと思いきや、しっかりと映画の時間枠(二時間)で、その世界感(キャラ)が
映画空間で出来て流れているので、「しっかりと映画」の佳作になっていた。
何といっても、芦田愛菜と宮本信子がミスマッチ(年齢差など)の設定であるが、
だからこそのBL好きでの交流ぶりがふたりの友人関係が自然に演じられているのが
最大な功績であった。
蘆田愛菜は、TVドラマでは彼女自身の慶應女子のイメージでインテリで真面目な役が
多いが、本作で、漫画(BL)ヲタクであり、学校では下を向いていて内向的で
好きな漫画もBLであるのを引け目に感じる地味女子役。
でもそんな下向き女子を芦田はなり切っているし、宮本という同好の友を得てから
ふたりの変化(宮本も一人暮らし寡婦)と好きなものを語る高揚感
芦田の好きなものを書いてみるでの初めての必死さと成長が
2時間の中で育っていくのがいい。(漫画を描く芦田の目つきがはいっている)
上記の実際の優等生で低い身長で「どんくさそう」に見える芦田が
本作で全力疾走での小気味よい走りもびっくりとします。