年間35本目(1月35本目)
2022年公開 邦画 9位 全 85本中
通算 邦画 8,905本 洋画 7,161本 合計 16,066本
新海監督作品はデビュー当時(自身で個人的に作っていた時から)から
期待していた監督であった。
なんだかんだ言って日本映画の絶対的な評価の作品は
実写の方が上であったが、それを覆したのが宮崎駿だったのですが
その宮崎作品もキネ旬ベストテンには入りにくくなってきました。
そんな、「一般映画にも勝てるアニメ監督」として期待していたのが
新海誠監督でしたが、不思議な事に超大ヒットした「君の名は。」以降は
当たりそうな話はあるが作品的には落ちた印象は否めない。
で、本作も話的にはあまい。
監督の最近はどうも自然と天災と神の話になっているが、
その割には、結局、家出少女の成長期パターンのドラマであるが
話的には追って、それぞれの土地での出会いを描くのであるが、
それぞれに普通な話であった。基本的には「いい感じのロードムービー」ではあるが
それ以上でもない。
でメインの神と封印の話であるが大昔からの八岐大蛇話の亜流でしかない
ただし新海誠監督の画の奇麗さと壮大さはあるが・・・
あと、70年代のポップスを使っているのであるが、当時の曲を聴いていた世代の
懐メロを並べた(1960年代生まれで当時高校生だった私たち世代には)懐かしい
けれど映画の話にうまくマッチはしていない。
→当時、私はラジカセで作ってカーステレオで聞いた選曲そのまま)
同じくユーミンの曲(「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」)と「魔女の宅急便」で
使い、効果的に映画の内容とマッチさせた宮崎駿とは、音楽の使い方のセンスの
違いを痛感した。シナリオにあてぶりであった「けんかをやめて」でさえ映画と音楽が
嵌っていない。