年間227本目 (6月62本目)

1979年公開  邦画 56位(73本中)

通算 邦画 7,014本  洋画 6,300本 合計 13,314本

 

東映は「仁義なき戦い」での実録映画ブームでしたが、

その後は、中島監督での東映得意のオールスター映画での

「日本のドン」シリーズとなるのですが、結局は任侠映画の末期に

繰り返しにしかならない。

本作でも、鶴田浩二や菅原文太を呼び戻したけど

顔出し程度であるし、金がない分、若手の群像劇にしたかったらしいのですが

中島監督と深作監督では資質が違うので、薄っぺらなちんぴら像でしかないし

かといって昭和初期のノスタルジー感もチープすぎるセットと平板な演出で台無し。

 

チンピラやくざの生きざまを描きたいのであろうが平板な描き方で単細胞な

若者像であるので、その周りの転落する女性像(夏純子、池玲子、森下愛子など)の

方が印象に残る。

 

東映のやくざ映画が本格的にダメになってしまった事を印象付ける結果に

なってしまった作品。

 

東映はその後角川と錦之助と組んで時代劇へ・・・・