年間208本目 (6月43本目)

1958年公開  邦画 34位(99本中)

通算 邦画 6,998本  洋画 6,297本 合計 13,295本

 

京マチ子って人は、どう見ても玄人にしか見えないので

日常での普通の人は出来ない。

常に艶っぽい人であり、そんな特徴が、元赤線の人役でぴったりとする。

赤線廃止後に必死に。素人の仕事をあるう意味、がむしゃらなまでに

求めて、地味な仕事で真面目な態度でしまそうと。

にじみ出る艶やかさを感じるし、そこが他の人にはない

映画女優として迫力あります。

 

また田中監督はあくまでもプログラムピクチャー担当な監督っぽく

これといった佳作もないのであるが、そのけばけばしい(京他の女優の

厚化粧も含めて)演出ぶりは、「総天然色」映画での濃さを

感じさせる。

 

いかんせん、シナリオが「赤線」なくなっても真面目の構成しようとしても

世間の目で向かわれないというやくざが気質になれない典型的な

パターンの踏襲する話が、出だしから面白くない。

 

しかし、昔の日本映画は女優は娼婦で、男性は軍人でこと目立つ役であったのを

改めて感じるし、娼婦役では京マチ子がぴか一であることは

間違いない。