かつて我が家でも、
毎年年末になると庭の一番大きな木に、
大小合わせて350球くらいの電飾をしていた。
今のような、LED 、発光ダイオードではなく、
防水のきいた、大きさの様々な色とりどりの電球で、
温もりのある光がとても綺麗だった。
丁度5年前義母が亡くなった年、
何だか不謹慎なような気がして、その電飾を止めてしまった。
その頃から、
ほとんどが、発光ダイオードのものに切り替わって来て、
切れた電球をホームセンターで探しても、見つからなくなってしまった。
それ以来、我が家では電飾をしなくなった。
発光ダイオードは、信号機などに利用されて、
素晴らしい大発明である。
パリのシャンゼリゼ大通りのイルミネーションも、
今年から青い発光ダイオードに変わったらしいが、
なんと電気代が、今までの十分の一以下になるという。
でもなぜか、この明かりが好きになれない。
デジタルの明かりは作り物のようで、温もりが感じられない。
それが好きになれない一番の理由。
アナログな明かりの下で育ったせいか、
綺麗で鮮明なものが、苦手なんだわ。