あんぱん

　
　
　　　広島県呉市（有）メロンパン。
　　　昭和１１年創業の老舗パン屋の　嵯峨の小倉庵　、
　　　粒あん入りのあんぱん。

　　　広告や店構えにお金をかけないで、厳選した材料を
　　　使った高級パンを手頃な価格で、というのが、
　　　店主のモットーと聞く。
　　　
　　　袋も見るからに、昭和そのままのデザイン。
　　　味も中のあんこの量も、昔と変わらない。
　　　重さを測ってみると、３００g以上ある。
　
　　　薄い外の皮にあたるパン生地も、
　　　小麦粉、バター、卵、塩、砂糖、イーストと、
　　　必要最小限の、良い材料で出来ている。
　
　　　中の粒あんは、写真のようにたっぷり、
　　　甘みを押さえた小豆本来の本物の味がする。
　
　　　あんぱんの中の餡は、固さや、小豆の粒の量や、
　　　甘さ加減等が、他の和菓子とは少し異なる。
　
　　　虎屋（黒川）の餡を入れたあんぱんも登場しているが、
　　　私はこの素朴な、飾らないあんぱんが、他のどれより
　　　一番美味しいと思う。
　
　　　何より、店主のモットーが大好きだ。
　　　
　　　昭和１１年頃の雰囲気に会わせて、
　　　骨董の皿に入れてみた。
　　　これくらいの大きさに切って食べるのが、
　　　丁度良い。