今日の青い空が嘘のように、
昨日は、晩春の一雨(いちう)だった。
その雨の中、母の49日法要と納骨を済ませた。
親戚一同が会して、食事をしていると、
雨男だった、亡き兄の思い出話に花が咲いた。
兄は20年前の秋に亡くなったが、葬儀の時も、
納骨の時も、秋の時雨がそぼそぼと降りに降っていた。
その時母は、傘もささずにとおし、着物が濡れて、
後でその着物を洗い張りに出して、仕立て直した。
それで昨日の雨は、
亡き兄が迎えに出てくれているという話になり、
皆で「良かった、良かった」と言い合って、
和やかに散会となった。
雨男の兄さん、
後は、任せましたよ。
合掌。