映画 『しあわせの隠れ場所』 (2009年、アメリカ、126分)
監督・脚本 ジョン・リー・ハンコック
キャスト サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ、クィントン・アーロン、キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド
NHKBSシネマで観ました。心がジーンとあったかくなるいい映画でした。
映画.comの解説です。
「全米アメリカンフットボール・リーグNFLのマイケル・オアー選手の激動の半生を追ったマイケル・ルイスのノンフィクション「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を映画化。米南部ミシシッピのスラム街に生まれ、ホームレスのような生活を送っていた黒人青年マイケルが、裕福な白人女性リー・アンの一家に家族として迎え入れられ、アメフット選手としての才能を開花させていく姿を描く。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。主演のサンドラ・ブロックは、第82回アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。」
サンドラ・ブロックが颯爽としてカッコイイ。映画『スピート゛』での印象が強烈でしたが、この映画でリー・アン・テューイ役の彼女は、意志が強く、ぶれない美しい女性。アカデミー賞主演女優賞の演技だなと納得です。
クィントン・アーロンが演じるホームレス同然のマイケル・オァーを保護し、一緒に生活することで豊かなテューイ家の家族が、逆に現在のありがたみを知り、周りの妨害にも動ぜず成長していく姿に拍手を送りたくなりました。テューイ家のふたりの子供役、リリー・コリンズとジェイ・ヘッドが可愛いです。
マイケル・オァーの進学大学をめぐって、家族の目的は彼を利用して自己顕示欲を満たすことではないかとメディアからの批判を受けるシーンでは、どういう結末になるのかと心配しながら観ていました。その時のサンドラ・ブロックの毅然とした表情、説得力のある言葉、よかったです。
この映画が実話をもとにしたストーリーであることに感動します。アメリカという国家の人種差別、格差社会の闇を見ながら、懐の深さと健全さも感じる映画でした。ストリー展開がテンポよく、笑いも入れて、飽きさせないところは、監督・脚本のジョン・リー・ハンコックの力量なんだろうなと思いました。
お読みいただき、ありがとうございます。
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