綾小路亜也 著 『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』kindle版 (kindle価格 700円)
アメブロ「ビジネスマン・ウーマンの生き抜く技術」(http://ameblo.jp/mamoru-gijutsu)の綾小路亜也氏の最新刊を読みました。氏の著作のファンであり、ブログも毎回楽しみにしています。今回もユニークな視点に立ってハンコ論を展開されています。
題名を見たとき、正直言ってハンコの押し方で1冊の本になるのかなと思いました。内容を見て驚きました。164ページ、3章立て、28項目にビジネスシーンで知っておくべきハンコの知識、その意味が述べられています。私のサラリーマン時代に知っておけばよかったなあという解説がいっぱいでした。
今、なにげなく、あまり深く考えないで、ハンコを押している方におすすめです。この本は、ハンコの押し方の重要性を教えてくれる上司のような役割を担ってくれます。
著者は「はじめに」に次のように述べられています。
「私たちはビジネスマナーでいくら厚化粧していても、自分が押したハンコでは素顔をさらしていることになる。」
「この本ではハンコから来る印象を考えていく。その印象をビジネスマナーの感覚で見ていく。」
「また、この本はハンコの話を一般のビジネスパーソン向けに、印象を基軸に組み直したところに特徴がある。」
第1章は「上司や得意先から見たハンコの印象を考える」で、8項あります。「記名押印」や「署名捺印」の言葉の理解等、知っておくべきことや、「ハンコの跡から、あなたの本当の姿が読まれている」という奥の深い内容が述べられています。
第2章は「ハンコを上手く押すと、ワークライフは輝く」で11項です。「手の腹で押せば、ハンコはきれいに押せる」、「「ハンコを机の上に出しっ放しにする人にできる人はいない」の法則」等、ビジネスに役立つ手法が述べられます。
第3章は「ハンコをポジティブに考えて、人と違った存在になる」で9項です。ここでも、「ハンコの印象は人の心に残り続ける」等、著者の長年のビジネスマン経験から考察された話が味わい深いです。
私がまだ20代の頃、ビジネスマナーの常識を全く知らないことが恥ずかしくなり、書店で坂井尚氏監修の「最新ビジネス百科」(主婦と生活社)を購入して、読みました。そして随分助けられました。この本にはハンコの押し方の基本が2ページありました。「ハンコをどう押すか」と「押印の仕方(図解・基礎知識)」。そこで、ハンコの重要性をある程度、理解できたことはよかったと思っています。そして、仕事をしていく中でも「ハンコは大事たぞ」と指導してくれた上司にめぐりあえて幸運だったと思います。
『印象アップに踏み切れない人が、ある日突然注目を浴びるハンコの押し方』はハンコの印象というものが、人生に影響してくることを教えてくれる本です。類書は見当たりません。
私も現在勤めている会社や家庭において、この本で得た知識と方法を使って、大事にハンコを押したいと思います。
お読みいただき、ありがとうございます。