スターマウンテン(平和)
新要件移行後の権利物はポスト一発台として受け入れられる傾向にあり、必然的に
そのゲーム性も踏襲されたものが数多く登場しています。
デジタルを使用しているタイプのものでもデジパチとの差別化もあり、確率を甘くして
スタート入賞までの過程にこだわる事でボーダーの甘さという問題をクリアしていました。
平和は初期に登場させたバレリーナ で、役物によるゲーム性を重視した結果、2回目の
権利獲得の際に大幅に玉が減るという問題に直面しました。
しかし、さすがは当時業界最大手の開発力。
権利発生ポケットをチューリップにする事で、2回目の権利は開いたチューリップに入賞
させるだけで簡単に獲得できるようにしたのです。
この革命的システムにより最初に登場した一番星 は、見た目のゲーム性も限りなく一発台に
近いものとなっており、スマッシュヒットを飛ばしました。
その第2弾として登場したのがこのスターマウンテンとなります。
天下から役物に入賞した玉がクルーンの振分けで手前に落ちると権利獲得となります。
但し、この時点ではまだ権利は発生せず、その下の2回開きチューリップに玉を入賞させて
ようやく権利がスタートします。
2回目は再びこのチューリップに入賞させるだけで済みますので、非常にスピーディに大当り
を消化する事が可能となっています。しかし、権利物のスタートポケットというのはあくまでも
権利のオンオフの切り替えを行なっているだけですので、初回に2個玉を入賞させてしまうと
そのままパンクして出玉が得られなくなってしまいます。
従って、単発打ち等で、連続入賞を避ける必要がありました。ホール側もこのパンクを恐れて
かスタート周辺の釘を渋めに調整する事が多かった為、単発打ちでは意外に手間取る事があっ
たり、大当り中に偶然左に飛んだ玉がチューリップに入賞してパンクしたりと、何かとトラブルの
要因になったりもしましたが・・・
権利物もニューヨーク の登場以後はデジパチに近いゲーム性が受け入れられるようになった為
このような役物重視のタイプは次第に姿を消してしまったのが残念です。
平和は最後まで役物系権利物を意欲的に開発していたのですが、残念ながらそのシェアは大手
の力をもってしても維持する事が難しくなってしまいました。
尚、このチューリップを利用した連荘システムはその後、大量出玉電役機に利用されています。
三共の「メドレーⅠ」「サーキットウルフ」、奥村の「雷電」等、2回権利よりも出玉が多かった為、
根強い人気がありました。但し電役機は連動によって一気に玉が払いだされる為、当時の払い出
し機能ではそのペースに追いつかず、連続してスタートさせると途中で払い出しエラーが発生し
打ち出しがストップしてしまう危険がありました。その為初回の連動が終了すると、払い出しが終わ
るのを待ってから2回目をスタートさせる必要がありました。
