3月の東京滞在中に
高尾山へ初めて行きました。
高尾山といえば天狗。
これまで天狗の山で
不思議な体験をしてきた私としては
高尾山は行ってみたかった山でした。
ただ今回は
ちょっとネックになることがありまして。
東京滞在中はいつも私・次男・夫の
3人で行動していますが
この日は次男が
「お姉ちゃん(この時は東京の大学生)家で遊ぶ」
と言うので
私と夫の2人だけで
高尾山へ行くことになりました。
3人なら
「夫と次男」と「私」に分かれたとき
そのひとりになったタイミングで
私は神仏に話しかけることが
できるのですが
夫と2人で行くと
たぶん2人ずっと一緒。
天狗さんに話したいことは
山ほどあるのに
話せるタイミングなんて
あるんだろうか?
(会話はできないから話すのは一方的)
たとえばあらかじめ夫に
「ちょっとひとりにさせて」と言えば
すむことですが
やっと神社仏閣に興味を持ち始めた
夫に対して
私の中で
あえてそれを言わない選択をしていました。
(現時点ではね)
それからもうひとつのネックは
時間的な制限でした。
高尾山へ行く日は
16時に渋谷で大事な約束があり
私たち2人は絶対間に合わねば
なりませんでした。
高尾山が混んでいて
帰りのケーブルカー待ち数時間
とかだったらどうする?
広島の宮島の紅葉シーズンみたいに…
ま、
どうにかなるか。
当日は
高尾山の天狗さんに会える
(私には姿は見えない)
というワクワクした気持ちだけをかかえて
私は夫と高尾山へ向かいました。
ケーブルカーなどがセットになっている
高尾山きっぷで。
高尾山口駅に到着。
私は駅のコンビニで
ペットボトルの水を2本買い
1本を夫に渡し
2人でケーブルカーの駅まで
歩いて行きました。
着いた。
ケーブルカーの駅に到着すると
夫が突然
トイレへ行きたくなったと言います。
夫のトイレを待っている間
私は駅に掲示された
ある写真に興味を持ちました。
夫が戻って来たら
その写真を夫にも見せ
2人でしばらく見入りました。
そして
さあケーブルカーに乗ろう
としたら
なんとタッチの差で
ケーブルカーが出て行ってしまいました。
次の便を見たら、
15分も後ではありませんか。
うわ~、痛いわ~
この時間のロス。
なんで私は時刻表を見ずに
のんきに写真なんか見ていたのか
きっぷを買う必要がないからって油断してた。
しばらく立ち直れないくらい
後悔しました。
16時に渋谷はやっぱり大プレッシャー
仕方なく私たちは次の便を待ちました。
次のケーブルカーが来るまで
入場できない改札口。
そこに立っていると
最初は他に誰もいなかったのに
私たちの後ろには
すぐに長い列ができました。
やっと
ケーブルカーが来ました。
改札口が開き
私たち2人はケーブルカーに乗り込んで
席に座りました。
2対2の席で
私たちの前には
私たちと同じくらいの年齢のご夫婦が座りました。
それでもまだ
出発までに5分もあります。
すると夫が突然言いました。
「水、忘れた!」
さっきケーブルカーを待つとき
すぐそばの改札の台に
夫はつい自分のペットボトルを
置いてしまって
そのまま忘れて来たようなのです。
「まだ5分あるから取って来る。」
夫は席を立ってケーブルカーの外に出ました。
すると
夫が出たとたん、
出発の合図があり
ケーブルカーのドアが
閉まりました。
プッシュー
まるで夫が車外に出るのを待っていたかのように
ええっ!!!
まだ5分あるのに??
無情にもケーブルカーは
夫を置きざりにし
出発しました。
ブィーーーン
私は目がテンです。
一部始終を見ていた向かいのご夫婦も
動揺して
「まだ5分あるのになぜ!」
と驚いておられました。
なんなんだこの
作り話のような展開![]()
![]()
こんな奇妙なことってありか??
と思ったとき
ハッとしました。
そうなんです。
私は天狗さんに
山ほど話したいことがありました。
それが可能になるよう
お膳立てしてもらったのでは?
という気がしてきました。
夫からはすぐに
泣きごとのラインが入りました。
そして
「10分後臨時便が出るらしいから
すぐ追いかける」とのこと。
ケーブルカーは
約6分で山の上の駅に着くことになっていて
そこから15分くらい歩いたところに
薬王院があると知っていました。
私は
「先に行って薬王院で待ってるよ」
と返事をしました。
今はこんなアクシデントがあっても
連絡とれてありがたい時代だ〜。
私が乗ったケーブルカーは
山をするする上がって到着。
ケーブルカーを降りた私は
薬王院までの道のりで
天狗さんに話したいことを
片っ端から話しました。
これまで私が出会ってきた
人間になりすましていた天狗さんの話。
天狗の姿は見えなかったけど
不思議なことが起こった話などなど。
そして
識子さんの天狗のポストカードも
出して見せました。
きっとたくさんの方から
すでに見せてもらってるんだろうな~
と思いながら。
さらに私
欲張りなことに
できたら薬王院の本堂でも
ひとりで集中する時間が欲しい
と思っていました。
そのひとり時間を確保するために
めちゃくちゃ早足で登って行きました。
山門が見えてくると
「すごいなぁ~」と感動し
山門をくぐったところにある両天狗像に
「やっと本物見れた~」
と喜びながら、
それでもさっさと進んで行きました。
とうとう本堂に到着。
すごく感激しました。
右の大天狗さんのお面も
左の烏天狗さんのお面も
思っていたよりも大きくて
大迫力です。
本堂で手を合わせてご挨拶して
そのあと
大天狗さんのお面に向かって
大天狗さんに話をしました。
「人形岳」にちなんで
宮崎県に行ったときのことを。
人形岳?と思ったらこの本を。
本堂エリアにいる私は
ウキウキがとまらず
おみくじを引き終わったころに
やっと
ちょっと落ち着きました。
私は参拝者のじゃまにならないような
隅の方の
目立たない場所にこっそり立って
これで話したいことも全部話せて
本堂でもひとりで集中できて
全部叶ったな
と思いました。
さぁ、夫を迎えに行こう!
私は夫に
「薬王院で待ってる」と伝えただけでした。
でも来てみたらこんなに広い。
きっと夫は今頃
山門に到着したかどうか
ってところだろうから
私が逆に歩いて行けば必ず会えるな
そう思った時でした。
「よっ!お待たせ」
私の横に夫が現れました。
うわっ!!なんで!!
私がここにいると
まるでわかっていたような現れ方です。
私は仁王門をくぐったところの
本堂エリアの隅に
こっそり立っていたので
夫は仁王門をくぐったあと
私をちゃんと探さなければ
わからないような場所にいました。
なのに夫は
一切の迷いもなく
この場所をピンポイントでめざして来たような
堂々としたさま。
それに夫は
足が痛くて早く歩けないと言っていたのに
もうここに来ているんだから
なかなかのスピードです。
私の頭の中は
はてなマークだらけでした。
でもすぐわかってしまいました。
夫は
天狗さんに
付き添われて来たんだな
ということが。
さっき私が
「全部話せたし全部叶った。」
と思ったとたんに夫が現れたのは
夫が登場するタイミングまで
完璧に調整されていることを
私に気づかせるためだったのです。
夫は私の前で
「いやぁ、なんで5分前に出発するかな~」
と首をかしげていましたが
とてもいい顔をしていて
すっごくごきげんでした。
そりゃ
天狗さんと一緒だったなら
そうなるよね~。
(もちろん夫は気づいていませんけど。)
きっと
夫が登場して
目を丸くして驚く私のことだって
天狗さんは
おもしろそうに見て
笑っていたに違いありません。
改めて振り返ってみると。
夫がうっかりペットボトルを置いたのは
私たちが列の先頭で
すぐそばに改札台があったから。
列の先頭で並ぶには
直前のケーブルカーに
ギリギリ乗りそびれなければならなかった。
それも調整だったか???
無事に合流した私たちは
このあとはずっと一緒に
薬王院をまわりました。
夫の見えない世界の許容度にあわせた
説明を私がしながら、です。
夫のスピの許容度に寄り添うことは
私がひとりになって
天狗さんに話しかけることと同じくらい
今の私は
おもしろさを見い出しているかもしれません。
だから今は「ひとりにして」とあえて言わないのかも。
でもその私の意思を両方とも
今回、天狗さんに
叶えてもらったことになります。
高尾山山頂は
やっぱりものすごい人でした。
しかし結果的に
私たちは16時の渋谷にも
じゅうぶん間に合いました。
いやぁ
高尾山の天狗さんは
さっすがでした。
この日の出来事は
私たち2人にとって
けっして忘れられない
「すごく奇妙だけどよき思い出」として
ずっと心に残り続けるだろうと思います。
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