先日から書いていますが
私は右田ヶ岳(山口県)を
初めてひとりで登ったときに
山で迷ってしまいました。
今日はその
迷ったときに起こった不思議な話です。
天徳寺の境内から登る天徳寺コースは
登山口スタートの石段を登りきると
右へ行く道と左に行く道があります。
どちらの道を通っても
しばらくすると合流します。
だから
どっちを通っても問題ないのですが
おそらく今は
右の道を通るのが普通なのだろうと思います。
以前は逆に
左の道を通るのが
一般的だったような雰囲気があります。
４年前、
右田ヶ岳に何度も登った経験のある夫と一緒に
私が最初に登ったときは
左の道を通りました。
そのとき
左の道の途中で
天狗と出逢ったんです。
↓最初に遭遇したほう
そして先月、
２回目の右田ヶ岳登山のときに
右の道と左の道、
どっちで行く？
と夫に聞くと
「どっちでもいいよ」というので
私が「じゃあまた左で」と選びました。
また天狗と会えたらいいなと思って、です。
でもそこでさすがに
天狗は出ませんでしたわ。
しかし、途中、
足元が草木で茂っている場所があって
なんか音がするぞ？
と思ったら
ヘビがニョロニョロと
草木の間を這っていたんです。
ぎょえ～～～！！
びっくりしたけど
ヘビは神様の歓迎の印なので
気持ちわる～！！
と思いながら
うれしいという矛盾する気持ち。
記念に写真を撮りました。
ところがあとで確認しても
ヘビがどこに写っているか
わからないんです。
たしかに撮ったのに…
ああ！いたっ！
規則正しく並んだウロコが
やっぱり
気持ちわる～～
見たら思わず目をそらしてしまう…
と言いながらブログに載せる。
とまあ、
過去２回の登山で
そんなことがあったんです。
３回目の登山は
いよいよ私ひとりです。
また、例のその分岐のところで
右にする？左にする？
と考えて
やっぱりこれまでの２回と同じ
左の道を選びました。
大丈夫、大丈夫。
ついこの間、通ったばかりだから
迷わず行けるはず
そう思って
調子よく進んでいました。
しばらく歩いたとき、突然、
野鳥が２羽飛んできました。
２羽は種類が違っていましたが
どっちもかわいらしくて色が美しい鳥です。
私の目の前の木の幹にとまりました。
鳥のことを知らない私でも
これはすごくめずらしい現象だ！
と思いました。
手前の１羽は
すぐにいなくなりましたが
残りのもう一羽は
木の幹にとまったまま
木の表面の何かを引っぺがすようにして
夢中で食べています。
緑色で目の周りが白いからメジロかな？
メジロにぎりぎりまで近寄って
動画を撮ったけど
ちっちゃすぎてわかりにくいや。
高らかに鳴いているのはおそらく別の鳥
見えない世界が、いかにも
大サービスで見せてくれた感というか
そういうのをすごく感じたんです。
野鳥でしばらく立ち止まっていた私でしたが
野鳥が去ってしまうと
そのまままっすぐ進みました。
しばらくすると
な、なんと
道がなくなりました。
あれ？
どういうことー？
いや、でも、
前回もこういうところを歩いたような
気がしないこともない。
もうちょっと進んでみたら
わかるかな
と登りかけたけど、
やっぱりおかしい
やばい。
元の道がわかる間に引き返さないと
戻ることさえできなくなる
と危機感を感じて
あわてて来た道を戻りました。
怖いわ、
山って、こうやってあっさり
迷っちゃうんだ～
心臓もドキドキしました。
すると
さっきの野鳥のところに戻りました。
ホッとしました。そして
待てよ！
さっきの野鳥は
見えない世界が
私に何かを伝えようとしていたんだわ
と気づきました。
正しい登山道へ戻る
手がかりみたいなものかな？
何を伝えようとしたんだろう？
でもわかんない～
すると
一本道だと思っていたその道に
すごくわかりにくく
脇道があるのを発見。
そこで試しに
その脇道を
少しだけ進んでみました。
すると
大正解！！
その道が登山ルートでした。
もはやこの道は通行する人が
少なくなっているのか
わかりにくかったです。
数日前に通った私でも
わからなくなったくらいですから。
それは私が方向音痴だからか
今後、登山するとき
天徳寺登山口の石段を登りきったあとは
右の道を行くことにしよう
と決めました。特に私はね。
夫みたいに左の道を何度も通って覚えているなら
大丈夫だけど。
あの日のことを
今、振り返ってみると
野鳥が出てきたのは
見えない世界が
私をその場所で
一旦止まらせるため
そして
「ここで曲がれ」
と教えてくれていたのです。
山から自力で出られなくなった
なんてことにならずにすんで
本当にありがたかったです。
こうして正しい登山道を
教えてくれたのは
右田ヶ岳の神様か
あるいは、
もしかしたら
天狗さん
なのかもしれません。
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