鰐淵寺(島根県出雲市)で
私が最後に行きたい場所はここでした。
蔵王堂 浮浪滝です。
(鰐淵寺リーフレットより)
しかし私は、
ひとつだけ理解できていないことがありまして。
崖の洞穴にはめ込まれるように建っている
この蔵王堂の前に
滝があるそうなのですが
どこに滝があるんだろう？
と、それが謎でした。
しかし、
前日の雨で川が増水していて
もし「蔵王堂へは行くことはできません」
と言われれば、
きっぱりあきらめなければなりませんでした。
次いつ出雲に来れるかわからないのに～
前回記事のつづきです。
摩陀羅神社を参拝したあと
蔵王堂 浮浪滝へ行くために
根本堂から石段を降りて
入山料を払った受付まで
一旦戻ります。
途中で
石段を降りきったところに
杖が数本置いてありました。
それが目に入ったときです。
「杖を持って行け」
と言われているような気がしました。
この杖は本来は石段を登るためのもの。
それに私は、
山登りでも杖はあまり使いません。
しかし
見えない世界から
そう言われたのなら
蔵王堂 浮浪滝へお借りして行き、
あとで返却するべきなのかな
と考えました。
ところがよく見ると
杖の先が少し痛んでいました。
山道へ持って行ったら
壊れてしまうかもしれません。
遠慮しました。
そして私は受付まで行き
浮浪の滝へ行くことができるのか
確認しました。
すると行ってもよいようで(ヤッター！)
丁寧に行き方を教えてくださいました。
ただ、
川が増水しているから
くれぐれも無理をしないように
危ないなと思ったら
たとえ途中でも必ず引き返してくださいと
重々念を押されました。
「はい、わかりました！」
私に何かあったら
送り出してくださった
受付の方にも迷惑がかかるんだぞと
自分に言い聞かせ
気を引き締めて出発しました。
浮浪滝へは、
写真左の方向へ進みます。
そこから片道約10分と書かれていました。
少し歩くと、キノコのような休憩所が見えてきて
その向こう側は川でした。
その川を、
渡るみたいです
写真だとわからないのですが
飛び石の表面はヌルヌルで
完全に水をかぶった石の上も歩かなければ
向こう岸には行けません。
ほんのちょっとでも
ズルッとなったら
川にドッボーーーンです
あ、さっき
「杖を持って行け」と言われたのは
そういうことだったのか
と納得しました。
体重を支える支点が多いほど
ズルッと滑る確率は減ります。
両足なら２つだけど杖があれば３つ。
杖の代わりを探さねば。
あたりを見回しました。
すると、
嘘でしょ。
「準備しています」
とばかりに、
長さの違う棒が３本
立てかけてありました。
これにはビビった。
真ん中の棒を手にとって
「よろしく頼むね。」と棒にお願いし
棒にもすがる思い
真剣に恐る恐る渡りました。
渡り切ったー！！振り返ったところ↑
さらに進んでいくと
立派な階段がありました。
こんなに整備されてるんだな～と思いきや、
しばらくすると、こんな山道に。
途中で道がめちゃくちゃ細くなって
しかも傾いていて
油断したら谷底に落ちる～
という部分もありました
もう一度、川を渡り、
その先の階段をのぼって、
あの休憩所の中も通り抜けて
こういうところを歩いていると
木製の通路がありました。いよいよかも
この通路の向こう側をのぞきこんだら…
うわ～！！
すっっっばらしい場所でした。
なるほど～！
滝は、そこを流れていたのね～！
水量が多いせいで
ここに来るのは苦労したけど
この日の滝には
すごくすごく
存在感がありました。
その様子をぜひ。
勢いのある滝を
感動しながら見ていて
思いました。
私が「滝はどこなの？」とか
言ってたもんだから
あえてこういう日に
参拝することになったのかもしれないなと。
つづく
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