今日は不思議な話。
私はよく防府天満宮(山口県)に参拝しますが
境内社にはお参りしていません。
先日、拝殿のところで参拝して
そのあと
本殿の裏側で手を合わせて
さあ、帰ろうかな？
と思ったときでした。
ところでこの本殿の裏側は
識子さんのブログで
和魂(にぎみたま)の風が吹く
とびっきりの癒し空間だと
紹介されたところです。
和魂の風が吹いているのがわかるかしら。
本殿があるのは写真の右側。
写真左側には境内社が並んでいます。
左側の一番奥に↑
白い建物があるのがわかりますか？
私が帰ろうとしたとき
その白い建物の正面に
一羽のカラスがやってきて
建物に向かってトコトコと歩き始めました。
なんか、あやしい…。
すると
カラスはひょいっと
白い建物そばの玉垣に飛び乗り
今度は、
玉垣の上をトコトコと
歩き始めました。
わお、ますますあやしい。
私が見つめていると、
カラスはさらに
ひょいっと飛んで
なんと、
建物の前にある
木の看板の上にとまりました。
こんなことって、あっていいのか？
わかるかな？↓
これ絶対、何か意味があるやつ！！
この白い建物は
私の認識では
境内社のひとつだったので
これまで参拝したことはありませんでした。
でもこのカラスの動きから
「ぜひここに参拝して欲しい」
ということらしい
というのはわかったので
正面でお賽銭を入れて
祝詞を唱えました。
看板を見ると
この白い建物は
「貞宮遥拝所」でした。
正面の写真を撮り忘れたのよ
あとで調べてみたら
貞宮というのは
明治天皇の第10皇女子で
数え３歳にて夭逝されたそうです。
山口県にゆかりのある
貞宮のご養育主任が
貞宮の遺品を下賜されて
それを納めるために
ここに遥拝所が建てられた
ということでした。
大河ドラマ『花燃ゆ』を
私、見てなかった
そうだったのかぁ。
でも、ここが遥拝所っていうことは、
どこかに向かって拝んでいるということ。
それはどこなんだろう？
貞宮さまのお墓かな？
調べてみると
貞宮さまの墓地は
豊島岡墓地(東京都文京区)でした。
えっ！？
びっくりしました。
３年前、私の娘が
東京で大学生になろうというとき
娘の住む場所が決まり
その場所から
どこへ向かっていたのか(←忘れた)
娘と一緒に歩いているときでした。
ここ、なんだろう？
と思って
気になって見たことがあった
あれか！！
(出典：Wikipedia)
そこは
豊島岡墓地という
皇族専用のお墓だったと
今回初めて知りました。
もちろん一般国民が敷地内に立ち入って
墓前参拝することはできません。
調べて見つけた
被葬者一覧の中には
たしかに
貞宮多喜子内親王の名前がありました。
そして興味深いことに
その豊島岡墓地は
都心の主な
「カラスのねぐら」の一つ
ということもわかりました。
敷地は広くてほとんどが雑木林だそうです。
この件は
カラスで始まって
カラスに着地したのか？(笑)
カラスは素行が悪くて
都民を困らせているという話も聞きますが
神様のお使いのように
突然、現れて
娘が元気がないときに
励ましてくれるカラスもいます。
そのカラスがはたして
豊島岡墓地から
やってきているのか
そんなことはわかりません。
でも
私は今度から
防府天満宮に参拝したら
貞宮遥拝所で
祝詞を唱えよう
という気持ちになりました。
貞宮遥拝所が
つながっていた先は
実は私が
すぐそばまで
行ったことのある場所だったなんて
今回のことがあるまで
想像もしていませんでした。
でも、防府天満宮の神様は
全部わかっていたんだと思います。
「よければ貞宮遥拝所にぜひ参拝を」と
カラスで私に
知らせてくれたんだとわかりました。
こんなことを
言ってもらえるのも
なかなか覚えられなかった祝詞を
少しは
上手に唱えられるようになったから
かな。
うれしいです。
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