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前回の記事のつづきですが

ちょっと昔の話にさかのぼります。

 

2年前、実家に帰省した帰り際に

仏壇で手をあわせていたときのことです。

 

誰もいない私の右側で

知り合いの人が

読経をしているのが視えた

 

という、不思議な体験をしました。(→)

 

 

 

その3ヵ月後に帰省したとき

 

実家の蔵で見つかったという

木箱に入った古くてボロボロの

小さな巻物を見せてもらいました。

 

 

そっと広げてみると、巻物の最初に

「槇尾山御守」と書いてありました。

 

その読経の人なら知っているかも!

と思って、きいてみると、

 

先祖が槇尾山施福寺参拝でさずかった

巻物形式のお守りだろう…

いうことでした。

 

実家から施福寺まで何百キロもあるのです。

しかも実家は浄土真宗。

なんで槇尾山施福寺(天台宗)なの?

 

 

 

 

さて、今回の旅で、

会うことになっている友達は

 

 

その読経の人でした。

 

 

私が生理になって、その友達が、

急遽、旅をお寺シリーズに組みかえてくれたとき

最初の行き先が、槇尾山施福寺というので

 

 

施福寺 きたーーっ!ポーンポーン

 

 

と思いましたが、

友達は、巻物のことをすっかり忘れていたらしく

自分の決定を自分で驚いていました。

 

 

 

さて、その槇尾山に到着。

施福寺は、西国一の難関札所と言われていて

約30~40分の厳しい石段のぼりの先にあります。

 

 

友達は、以前、参拝したことがあるので

「自分も登るけど、

施福寺到着は無理かもしれないから

先に行って、参拝したら戻っておいで。」

と言いました。

 

 

仁王門をくぐったところで

すでに「行ってらっしゃい」

と言われ、私ひとりでのぼり始めました。

 

 

よーし!

あっという間にのぼって

あっという間に降りてきて

 

「早っ」

 

と言わせようと

ガツガツのぼって行きました。

 

 

30分くらいすると本堂に到着しました。

 

幸運なことに5月1日~15日の

御本尊開扉開帳法要期間中で、

拝観料をおさめて中に入ると

本堂の中のたくさんの仏様に

お会いすることができるのでした。

 

 

私がお会いしたかったのが

識子さん超おすすめの

方違観音様。

 

 

いらっしゃいました。

座っておられるのに

天井近くまでの高さがある

大きな仏さまです。

幕も柵もなくて、

その大きなお姿まるごと拝見しながら

目の前に座って参拝できる幸運!

 

 

近寄りがたい雰囲気がまったくなくて

やわらかいお顔をなさっているので、

 

 

安心して遠慮なく…

 

 

・ 今の私について、

・ 私と家族について、

・ 私が今、思っていること、

・ 実家の巻物のこと

・ 一緒に来た友達が ただ今 のぼり中であること

 

 

をお話しました。

 

 

そばに

方違観音様の説明が書いてありました。

 

 

「方違い」という言葉から

凶方角を吉にかえる

あの方違え(かたたがえ)を連想していたら

 

 

意外にも

人生の節目を迎えている人々を導く仏さま

というような説明でした。

 

 

人生の節目…って

 

私じゃないの!ちゅーちゅー

 

 

説明書の中で印象に残った言葉が

 「変化はチャンス」「チャンスは変化」

 

 

今の私にこんなにもぴったりのお言葉を

何百年も前の仏さまが、

現代語版で示してくださっている…と

そのギャップとともに感動しました。

 

 

 

他の参拝客の方が来られたので

退座しましたが、

最後に本堂の出入口まで来たとき、

 

 

やっぱりもう一度お会いしたくて

また最初から順路をたどり、

方違観音様のもとへ行きました。

 

 

私の家から新幹線で数時間のここ施福寺に

再び来ることはないだろうと思うと

なごりおしい…そんな気持ちでした。

 

 

さあ、今度こそ本堂を出よう!

というとき、

私はとても大事なことを思い出しました。

 

 

友達から

 

 

自分がいなくても

仏さまに般若心経を唱えて来るように

 

 

と、初心者用?の般若心経の本を

手渡されていたのでした。

 

 

「読めるか?私…笑い泣き

 

でも友達の分も唱えるんだ!」

 

 

と意気込み、

 

 

再び、方違観音様のところへ戻りました。

 

 

そして唱え始めました…

 

 

 

 

 

 

 

が…

 

 

 

 

 

 

 

般若心経を唱えるのが

初めてか2回目の私。

 

 

唱えながら、

  

 

自分の読経の…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たどたどしさと

 

 

 

 

ヘタさ加減に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっ倒れそうゲローゲロー

になりました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

方違観音様、絶対びっくりしたよねぇ笑い泣き

 

 

 

 

 

 

 

 

私の般若心経の間は、

誰も来ませんでした。

もしや、そっとしておいてくれた?ゲッソリ汗

 

 

 

 

 

 

 

今度こそ最後、お別れを言いました。

 

 

一抹のさみしさを抱えて本堂の外に出て

来た道を戻ろうとしたとき、

 

「あ!居たっ!」

 

坂道をゆっくりのぼって来ている

友達の姿が見えました。

ああ、よかった!

友達も本堂までたどり着けた!

 

 

 

そのあと、2人で方違観音様に参拝し…

(仏の顔も三度まで…。私、四度目  チーン)

 

 

 

友達が、美しく流暢に般若心経を唱えました。

 

 

そうよ、そうよ、

これぞお経。

ちゃんとしたお経をあげることができて

本当によかった。

と、心から安堵して聞いていました。

 

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

 

方違観音様の前で

私が手をあわす。

私の右側で、友達が読経している…。

 

ひえーっ!滝汗滝汗滝汗

 

 こ、これって…

 

 

 

 

1年半前のことが

現実になってるっ!ゲッソリゲッソリゲッソリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生理にならなければおそらく

一生訪れることもなかった槇尾山施福寺。

 

 

 

 

 

なんのことかさっぱりわからない

パズルのような、ばらばらのものごとが

 

 

 

2年の時を経て

 

 

 

かっちりはまったような

 

 

 

不思議な出来事でした。

 

 


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