子どもたちの夏休みが始まりました
そういえば
私が小学3年のときの夏休みのことです。
父の実家に一家で引っ越すことになり、
私は、それまでなじんでいた小学校と別れ
超田舎の小さな小さな小学校に
転校することになりました。
全校児童は、わずか100人ちょっと。
私の学年は、転入した私を含んで10人でした。
それまで、数十人のクラスメイトと
教室いっぱいに並んだ机で
授業を受けていた私は、
そんなこじんまりした学校へ通うのを
とても楽しみにしていました
が…
想像もしなかった現実が
私を待っていました。
クラス10人のうち、女子は4人。
(少なすぎて 学年=クラス)
Aちゃんという女の子がいて
その子が、その時の気分によって
女子3人のうち1人を
仲間はずれにするのです。
今考えると、
3人で一致団結するとか
対策はいくつかあったと
思うのですが、
そのころの素直であほな私を含む3人は
Aちゃんからされるがままでした。
いったん仲間はずれになると
いわゆるいじめのようなことをされるので
仲間はずれが終わるまで
だいたい1日、誰とも話せず
忍耐の時間をすごします。
いろんなことがありましたが
覚えているのは、
私の絵の具セットの中に
Aちゃんの上靴の
ちぎられたゴム部分のかけらが
入れられていたこと。
なんだろう?と私が取り出した瞬間に
「人の上靴を破るなんて
なんちゅう人なんっ!」
Aちゃんはののしり、そして
他の女子2人も仕方なく
うなずいていてました…
なんでこんな目にあわんといけんのやろ…
子ども心に運命をなげく私。
(だからなんで3人で団結せんのかいっ)
私も、
おそらく他の2人も
学校に行くのが本当にいやでしたが
しかたがないので
我慢して通っていました。
このとき、
少しでも安らかな学校生活を送りたい…
と、身に着けた技が
Aちゃんの顔色を
猛烈にうかがい
Aちゃんの嫌そうなことを
いっさいせず
Aちゃんの喜びそうなことを
何でもする
という、
今思うと、とても恐ろしい技でした
この体験をする前は、
自分がまるで
生きていることに気がついてないみたいに
軽やかに生きていたのに
この体験の後は、
生きるのが、なんだかとても
しんどくなりました。
そしてこの経験が
今の私にもしっかり
影響を与えているようで…
私は、
人の気持ちをくむのは大得意。
自分を見失っても、
どこまでもくみ続けることだってありました。
そのかわり、
自分なのに自分の気持ちがわからなくて
自分に自信を持つとか、自分軸とかいうことが、とっても苦手。
だからこそ、
自分の気持ちを見つめる練習をしてきたし、
相手が嫌がるとわかっていても
自分の正直な気持ちを、
勇気を振り絞って言うようにしてきました。
おかげで、私に起こる現実が
少しずつ変化してきました。
でも…
よしっ!
克服か!
と思うたびに
大事にしている人間関係が、
自分の自信のなさと自分軸のなさが原因で
険悪になる…
そんな出来事がまだ起こるのです。
まだ何かあるのかぁ
と、ほんとにガッカリでした。
つい先日も
その渦中にどっぷりとはまっていました。
そのときです!
突然気がつきました
私、
わかりもしない相手の気持ちばかりを
ずっーーーーーと考えてることに!
どう思ってるかな?
私のことを怒ってるかな?
もしかしてつきあいやめたくなった?
私、間違ってたかな?
…はてしなくつづく…
これがいかんのじゃー!
はてしなく向き合わなきゃいけないのは
自分の気持ち
じゃろっー!と
初めて目が覚めたのです。
私は、誰かと問題があるたびに
頭の中が
相手のことばかりになってることを、
自分でまったく気づいていなかったのです。
だから、自分軸も持てないし、
自分に自信も持てなかったんです。
これからは、誰かと問題があったら
自分はどう感じているのか
何に傷ついて
何が不安で
何が心配で
本当はどうなりたいのか
頭と心を
自分だけでいっぱいにする
と、魂に誓いました。
自分で気づいてないって
ほんとに恐ろしい…
私は、
他人軸強化と自信喪失への道を
どこまでも自動で
ひた走っていました
よし!
こんどこそ、
こんどこそ、来たぜ!
自分軸と
私の自信