”コルトバージョンRが行く”という企画で旅行記的なものを書いている。
車を運転してどこかに出かけることが好きだ。
そして、写真を撮りに行く。
廃道に行く。
おかげで走行距離は12万キロになろうとしている。
6年で。
コルトが現行車のラインナップからなくなると聞いて当時9万キロ走っていたバージョンRを躊躇なく買い替えた。
まだこの先も乗っていたかったから。
ずっとこの三菱コルトラリアートバージョンR、1.5Lマニュアルターボで走っていきたい!
・・・でももう現行車でもなく、永遠に走れる車もない。
私は幸い車を整備する技術を持っているので一般的な人よりかは気に入った車と付き合っていける時間は長い。
本当にこの車が好きで、車が前方を感知してブレーキをかけてくれるような最新技術の多くは搭載されていないけれど、
操る楽しさと気持ちの良い加速と、どこまででも行けるわくわく感がたまらない。
マニュアルターボというのは譲りたくない装備のひとつでここにこだわりがある。
でも車市場はそうもいかない。
流れは低燃費、安全装備。そうなるとコンピューターが介入できないマニュアルは先細りの運命にある。
生産しても継続的に利益が見込めないと力のある企業でないと冒険できない。
最近注目している車が一つ出てきた。
どことなくマツダの何とかという車に似てるルックスの三菱エクリプスクロス。
マツダの車はかっこいいな~とは思っていた。
この車にはもう当然マニュアルの設定はない。
三菱のS-AWCという前後の駆動力配分、左右のトルク配分、4輪のブレーキ制御を統合制御するシステムが付いている。
NIGHT SHOEROOMという夜動画配信されているこの車の紹介をこのところずっと見ていたけど、
かなりいい車に仕上がっていると思う。
1.5Lターボという点でもコルトバージョンRと同じだ。
トルクも出ているし、ガソリン車でありながら45度登坂ができる!
マニュアルじゃないとヤダ!
というこだわりがライブ配信を見ていると揺るいでくる。
もしかしたらこの車なら
その先へ行けるのではないだろうか?
雪の景色も躊躇せず撮影に出かけられるのかもしれない。
クルーズコントロールが付くことによって高速道路の長距離移動が実は楽になるのかもしれない。
最新の装備をまといながら峠道を走る楽しさをコルトバージョンRのように楽しめるのかもしれない。
と思わせるような車だ。
実際乗ってみないとわからないけれど、
コルトバージョンRを手放すことになったら泣いてしまうかもしれないけれど、
永遠に走れる車はない。
いつかはさよならをしなければならない、そのためにたくさん写真を撮ってたくさん動画を残した。
心のどこかで分かっていたから思い出作りのための”コルトバージョンRが行く”だった。
”エクリプスクロスが行く”になる日がくるのかもしれない。
そんな車が出てきた。