国道353号線の不通区間、前回は新潟県側をレポートしましたが、今回は群馬県側に行ってきました。
「国道353号線」は、群馬県桐生市が起点、新潟県柏崎市で終点となる。
不通区間を除くと総距離は190Kmの一般国道。
途中の群馬県吾妻郡中之条町四万と新潟県南魚沼郡湯沢町三国との群馬・新潟県境が不通。
まずは、この国道353号線、やはり山深いところを通るため橋やトンネルが建設され廃道になった部分がいくつかありそうだと地図から読んでいました。
不通区間に近い部分で怪しげなところが4箇所、しかしうち3箇所は民家がありそして温泉街があり、国道から逸れて再び国道へ合流するパターンの道ですがしっかり使われていました。
そう残る1箇所はヒットです。
探索日:2012年10月16日
群馬県吾妻郡中之条町の四万湖周辺から話を進めていきましょう。
後から手書きでなぞった赤線が辿った道です。
不通地点に向けて進んでいきます。
見た感じ旧国道の可能性は低そうですが、通り抜けてみました。
ここは民家があり普通に使われてそうな道、車で止まって写真を撮るのも悪いかなーなんて思い通り過ぎました。
同じくここも民家があり、さっきの「探索1」区間より少し長い程度。
入り口が国道と直角に近い感じで書かれているので、その昔はこの道しかなかったとしても国道353号に指定された1975年4月にはすでにこの形だったのかもしれない。
そしてここは可能性が高い。
トンネルが造られるとはそういうことです。
では!行ってみましょう。
問題の、分岐手前です。
ほーら出てきた、超きな臭いやつ。
トンネルが建設されて使われなくなった国道353号線の一部。
出だしはいい感じ。
特に通行止めにするほどひどい状態ではないのです。
現状は。
崩れやすいところなのか、この先の橋の建設によってこの道の運命が変わったのか、といったところでしょうか。
早速もさもさっと、廃(Hi-)な感じが。
ミラーのポールには群馬県と。
少し進むと錆びた看板。
「注意 CAUTION」
と。
フルコースコーション!
こんな、状態としてはまだまだきれいな廃道。
そんなに長い区間ではなくあっさり向こう側へたどり着く。
逆側はこんな感じで塞がれています。
プチ探索・・ですね。
実際問題こういう道を拾っていくとキリがないといえばキリがない。
というわけで復路はさっそく一眼で試行錯誤しながらあーでもないこーでもないとファインダーを覗いてました。
寂しげに青を強調してみました。
この右下に「Hi-ROAD」と入っているのは写真をいじっているということです。
コンデジじゃなくて一眼レフで撮ってます。
木々も葉をホンワリとおぼろげに。
で、これはもう使うしかないだろうということで。
たたずむコーション。
なんとなく気に入ってる。
コーナー写真。
中央線強調の後ろぼかしは王道ですね・・・
もう少しバリエーションを増やしたい・・
ではプチはこの辺にして、というか今回のネタは全編プチですが~。
積み石が見事だったのでメモっておきました。
さて、さて、先へ進みましょう。
この形は間違いなく旧国道だと思うんですよねー。
入ってみました。
なんとまあのどかな風景でしょう。
道的にはこんな感じ。
普通の道。
そしてここから一旦国道353号線を逸れます。
おそらくここは旧国道だと思います。
ここが入り口。
「四万温泉」なんて提燈もありこの先はすごかったです。
典型的な温泉旅館街、高級そうなところもあったり、草津温泉の裏道のような感じをイメージしてもらえれば近いかも。
いい被写体もあったのですがなにせ車1台通るのがいい具合で人もいる、止めて降りてカメラ構える、そんな行動は浮く。
温泉街を抜けて振り返る。
泊まりに来たいなー。
このまま抜けていこうかと思いましたが道は狭くなり怪しかったので、国道に戻ることに。
1992年の地図ではそのまま狭い道を進むのが1代前の国道353号線のようだ。
さすが国道は広くカーブも大きく運転しやすく、スピードものる。
ただし退屈だ。刺激がない。
トンネルを1つくぐってから再び旧国道へ戻る。
ちなみにトンネルを抜けてから右折して下を走る白い道に至るまでにはちょっとした標高差がある。
やがて訪れるT字路で旧国道は途切れる。
現在は西側にトンネル2つと橋梁を使いそこが国道353号線となっている。
一旦T字路を左折して薬師堂方面へ向かってみるが蕎麦屋の先から道が狭くなり車をUターンさせて戻り四万川ダムの方へ進んだ。
ダムの真下には公園があり、目的地ではないが車を止めて散策してみる。
一眼レフの練習場所にはいいだろう!
あんまり巨大建造物は好きではないが。。。
きっとピシッとかひびが入りそこから水がビヤーと出始めついにはダムが決壊して真下にいた自分は流されてしまう。
このどでかい物をどう写真に収めてよいものか・・・露出を少しマイナス側にふって寄ってみたりした。
かと思えば、落ちている栗に寄ってみたり。
ダムの上から眺めてる人は下で動き回る自分はさぞ面白く映っただろう。
ちなみに載せないが川に下りてみてはカメラを何度も構えたりもしている(笑)
色々寄り道しながら、ついに国道353号線の群馬県側不通地点に迫る。
ゲートのあるここが国道353号線の群馬県側の途切れ地点です。
新潟県側とは違って道がなくなるわけではなく、道は続いています。
が、国道はここで終わりです。
直進すると奥四万湖を1周して「右折禁止」書かれた立て札の立つ右の道から出てくることになります。
つまり右回りに湖を1周するスタートゴール地点。
ちなみに1周は5Km!自転車で周回するには丁度いい。
今日は10周ね~なんて聞こえてきそうですが・・・ここで1周して戻ってくることは目的ではないんです!
まずこの終点を確認することが目的で、さらにその先にある幻の道を探すのがもうひとつの目的。
1992年の地図にペイントしてみました。
わかりにくい(汗)
水色の丸は1992年当時、まだない奥四万湖。
太い赤線は現在の国道、当時は2本の点線で建設予定として記されている。
今の地図にはなくなったその先の細い赤線で書いた建設予定の道はどうなっているのか?
この地図先に載せたらつまらなくなっちゃうか・・・
「↑ 探索進路」が建設予定の2本点線が1992年の地図に書かれていた場所。
湖の周回コースを周っているとそろそろ怪しい部分に差し掛かりそうな気配。
通常であれば道なりに右へ進み、
この赤沢橋を渡るが、自分には背中にビシビシと感じるものがある。
これだ~。
1・2・3!
点線の道はあった。
そいつは林道になっていた。
国道を新潟側まで繋げるつもりだった、と思いたい。
行けるところまで行きたいところだが、もしかしたらうっかり新潟県へ行けてしまうかもしれない。
今日のところは偵察で勘弁してやろう。
見つけたものは、ガードレール外側にこれ。
青いペイントの・・道路境界標?ではなさそうなのか?
上には「四万川 No13」と
そしてガードレールには13Rとペイント。
ここが最後の(13番目の)コーナーということなのか?
じつはこの後行きたいところがある。。。のと、
道路に干からびていたフンは熊のものかもしれないことから、少し入り込んだ引き返した。
稲包山までの登山道は新潟県側にはあったはず、もしこの道が稲包山に続いているのなら車両は通行不能でも国道ではないが一応道はつながっていることになる。
残念ながらここが国道に指定されていない限りその興味はないので、ここで不通区間の確認を終わらせていただきます。
少し気になるのは国土地理院の25000分の1の地図ではここは国道ではないが、自分の持ってる地図ではこの少し先まで国道の赤線が引かれているんだなー。
=おまけ=
湖周回は右回りに一方通行なので、さっきの国道353号線不通地点に戻る途中にもうひとつ分岐を見つけたのでメモしておきます。
「探索進路 →」の道。
帰路の橋を渡らず直進すると、
ここはまだ広く見えますが、左右からの草木ですれ違い困難な程道は狭まります。
そして最後には。
舗装は切れます。
右に入るとすぐに怪しい広い場所に出ますので、車はそこで回転させましょう。
おしまい