格ゲー民さいごの希望、ストリートファイター6の体験版がちょっくらまえに配信。
格ゲーは『かずのこチャンネル』くらいでしか縁がないのだが、いうてかなりの頻度で見たりするのでわりと身近なジャンルではある。
昔はそこそこプレイしてたんだけどね。他のオンラインゲーに没頭するうちにすっかり疎遠になってしまった。
「ほかに好きなひとができた」「練習時間がヤバいので部活辞めます」みたいな感じで格ゲーとお別れ。
キャラ対策とかもう無理。対戦ゲーには付きものだけど格ゲーはキャラ数が多すぎてヤバいから。
格ゲー自体は衰退だなんだ言われても、ヘビーユーザーやわたしのような野次馬を引きづりつつ低空飛行はキープするのだろうと、格ゲーマーの『味覚王』なんてサムい身内ノリを蔑みつつも見護ってきた。
格ゲーは観戦しても触る気のないわたしには、ストリートファイター6(以下スト6)も隣んちの庭バーベキューくらいな感じで構えていた。ただ美味しそうだな~と思うだけ。
それが体験版の内容を聞いてみるや、ひとりプレイモードとキャラクリエイトがあるらしいではないか。
客寄せパンダくさいひとりプレイモードはともかく、キャラクリはけっこうなインパクトである。
さらにはモダン操作なる「ワンボタンで必殺技出せるよ!」なんて客寄せチンパン機能まであるらしい。懲りんな。
どうせさぁ・・・なんて思いながらも、キャラクリシステムがヤバいという声に惹かれ、体験版を触ってみることにした。
ちゃんとしててビビる。
どうせテキトーにパーツ選ぶだけなのに「キャラクリがスゴイ!」なんて騒いでるのだろうとか思って、ナメてた。
キャラクリに定評あるコエテクの仁王とまったく遜色ないクオリティ。ちゃんと骨格までイジれてしまう、格ゲーに必要か?レベルの超本格仕様だった。
中華屋なのにオムライスがムダにうまい店を思い出す。
筋肉量の設定はさすがにストリートファイター。
首の太さ長さを調整できるのはキャラクリ勢の悲願である。
仁王だと装備との兼ね合いで難しいところだからね。サイズによって装備も伸縮してくれとは言いたいが、それによって崩れた周辺パーツを補完するなんて今はまだハードルが高いのだろう。
なお胸のモデリングは仁王と同じく微妙なので巨乳はオススメしない。
しかし設定項目は豊富でも、皮のデザインが欧米寄せなので女性キャラはゴリラになりがち。特に和美女をつくるのは仁王に比べるとかなり困難だ。Twitterなどにあげられる自信作を見渡しても、その努力は認めるがプリセットとたいして変わらなかったりする。
イケメンがつくりやすいのは仁王と同じなんだけどね。
トム・クルーズをつくってみたらそこそこ仕上がった。口がイマイチなんだけど、これが限界なのです・・・。
スト6のキャラメイクは口まわりの調整が不自由。
ネットを見ても男性キャラはうまく仕上げている一方で、女性キャラはかなりの苦戦を強いられている。わたしもバリエーションを模索したいのだが、正直スト6の女性キャラクリには限界を感じている。
それでも『美女はつくらせねえぞ?』というポリコレ圧には勝てたと思う。
見くびるな、カプコンよ。
ついでに初音ミクのバージョンもつくっておいた。
全体的に骨格調整は仁王やウォーロンのほうが優秀だろう。
それでもだいたいコエテクタイトルと同じようなことができるので、体験版はこれだけでも十分遊んでいられるレベルだった。
ここまで本格的だとキャラクリ苦手勢がヤケになるのはいつもの祭り。SNSでは拗らせた人外キャラクリによる『オレのほうが逸脱できる』発表会が続いている。
対戦ロビーのカオスっぷりを見るために購入するのもアリか・・・。
キャラクリで作成したアバターはひとりプレイ用コンテンツ『ワールドツアーモード』のほか、対戦ロビーにログインするなどして活用する。またアバター限定の対戦モードも用意されているそうだ。
対戦せずとも世界中の魑魅魍魎に会いに行くだけでかなり楽しそう。
いっそコーチになってアバターをポケモンみたく戦わせるオートバトルでも楽しそう。むしろその方が気楽だし好まれるのでは?コーチのアバターもつくれば楽しさ倍増じゃん。
そしてワールドツアーモードを体験。
ストーリーを進めてバトルでキャラを育成し、主要キャラから技を習得したりショップでファッションアイテムを購入するなど、アバターのカスタマイズを楽しむコンテンツらしい。
レベルアップでステータスを伸ばしたり、アイテムでステータスを強化するRPG的な要素がある。
街はあるていど動き回ることができ、ストリートファイトは通常対戦と同じ形式で複数戦もある。
やはりフィールドではグラフィックは落ち、キャラもいちいち顔芸するのでバツグンに違和感があった。キャラクリ画面を出るとコレジャナイ感はほかと同じ。
体験版の範囲ではスーパーアーツなど演出ありの技が使えず、そこくらいはキャラクリ画面のクオリティになると願いたい。たぶん表情筋の問題なので望みは薄いが・・・。もう無表情で固定したい。
体験版で遊べる範囲はごくわずかで内容も薄く、魅力はなんとも言えないところ。さすがにケチすぎんか?
ここで習得した技をセッティングして遊べるアバター対戦は面白そうだが、ワールドツアーモードはアイテム収集の作業コンテンツではないかとわたしは疑っている。
ワールドツアーモードのショボさもそうだが、なぜかトレーニングモードまでロックされる体験版。
キャラクターガイドを使えば疑似トレモはできるものの、ここまで遊ばせない必要性は?
体験版ではプレイアブルキャラがリュウとルークふたりのみ。リュウとルークだけ研究されるのを嫌ったか。
モダン操作をいろいろ試してみると、これがただの初心者向け仕様ではなかった。
コマンド入力なしで必殺技が出せるかわりに通常技が少なく、操作もこれはこれで難しかったりする。意外にちゃんとクラシック操作との優劣が考えられていた。
通常技は弱・中・強の3ボタンとアシストボタンの組みあわせによりほとんどの通常技が出せる。パンチとキックがバラバラに割り当てられており、通常技のすべては使えない。リュウの場合、立ち中キックや立ち強キックが使えなかった。
またジャンプ攻撃はアシストで変化せず、リュウのジャンプ中パンチや強キックも使えないなど、モダンは強力な通常技を封じられている印象だった。
アシストボタンで通常技を使い分けるのがマジで難しい。慣れかも知れないけど、通常技の扱いはクラシックのほうが断然に楽。
せめてモダンの弱・中・強はデフォでパンチ、アシストはキックで揃えてほしかった・・・。
アシストボタン+攻撃ボタンの連打でコンボが出せるのもモダンの強み。
立ち強パンチ(2段ヒットのやつ)→しゃがみ中パンチ(本来は目押し)→EX波動拳→真・昇竜拳というマトモなコンボが連打で出せてしまう。
しかしゲージが溜まっていると勝手にEX技やスーパーアーツを組み込んでしまうのが難点。連打を止めたりアドリブで通常必殺技に変えればいいが、対戦中にその判断はなかなかにムズいはず。
モダンはムダにキャラ情報が増えている気がして、普通にコマンド入力してるほうが頭を整理しやすかった。ガチ勢の対戦だと通常技の格差もかなり大きいと思う。やはりモダンは不利?
それでも『ワンボタン昇竜』に魅せられ、モダンの道を探るプロもいる。
本番でどれくらい人口がわかれるか見ものだが、さすがに二刀流はナイだろう・・・。
地味に話題なのが→→入力のダッシュ。
通常技にキャンセルをかけるとドライブラッシュという連携技が発動。これがかなり重要らしく、レバー民が苦労しているとか。
HitBoxをはじめとするレバーレスなら余裕だろうし、カプコンはレバーレス推奨なのか?
わたしはコントローラーなので小技からもカンタンに出せてしまい、完全にテクニックの持ち腐れ・・・。
時代はレバーレスとコントローラーか。
久々に格ゲーを直に触ってみて、モダン操作なら遊べそうな手ごたえはあった。コマンド入力もできなくはないけど、コントローラーの消耗を考えるとやりたくはない・・・。
今回の体験版はキャラクリがメインみたいな内容だったし、6月2日の発売までには体験版の拡張とかありそうだけどね。それは期待している。
野次馬の目線でもスト6にはぜひ盛り上がってもらいたい。
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