最近よく聞く「デジハラ」って言葉。正式には“デジタルハラスメント”の略で、スマホやSNS、チャットを使って相手に圧力をかけたり、嫌な思いをさせたりする行為のことを言う。



パワハラとかセクハラよりも気づきにくいけど、今の時代では一番やっかいかもしれない。



たとえば、会社でよくあるのが「勤務時間外のチャット連絡」。



「ちょっと見といて」「明日の資料送っとくね」みたいな感じで、夜や休日にメッセージが飛んでくる。



悪気がないパターンも多いけど、受け取る側からすれば「休み時間がなくなる」。

それが積み重なると、地味にストレスになる。


ほかにも、「SNSを上司にフォローされてる」「投稿内容を指摘された」「いいねを押さないと空気が悪くなる」といったこともデジハラの一種。



表面上は“つながってる”ようで、実際は監視や圧力に変わってることが多い。


調査では、働く人の約3割が何らかのデジハラを受けた経験があるという。


いちばん多いのが「勤務時間外の業務連絡」、次が「SNSでの監視」。

リモートワークやオンライン授業が増えてから、この傾向はさらに強まっている。



境界線が曖昧になった今、仕事とプライベートの間に“壁”を作るのは難しい。

でも、だからこそ「ここから先は休み時間」という線引きを自分で決めないと、ずるずる侵食されていく。


デジハラは、言葉の暴力ではなく「通知」や「既読」など、デジタルの仕組みを使った圧力。

つまり“便利さの裏側に潜むハラスメント”でもある。

これ、他人事じゃない。無自覚にやってる側にも、なってる可能性がある。


後編では、どんなケースが実際に多いのか、そしてどうやって防ぐか、俺なりの考えも書いていく。