昔話になるかもしれないが、東京五輪が決定。
日本にある種の転換期が来たのかもしれない。
こんな話を、おばあちゃんに聞いた
「向かう道に迷ったら、太陽の方を向いて歩きなさい」
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その日の夜の電話は、鳴り続けた。
当時の電話はもちろん黒電話。
リンリンとうるさいくらいになり続け、そのうち鳴らなくなった。
その事を母に告げると、母は哀しそうに笑った。
次の日、母が帰ってくるなり、私に言った
「今年の夏休みは、もう一人のおばあちゃんの家にも行くよ」
小さい頃の私にはよく分からなかった。
もう一人??
今でこそわかるが、おばあちゃんは二人いたのだ。
それまでは、夜逃げする時に住んでいたおばあちゃん、
そのおばあちゃんしか私は知らなかった。
厳密言えば、記憶になかった、、、、
小学4年生の夏休み。
その夏休みは、初めて二人のおばあちゃんの家に行くことになったのだ。
記憶にないおばあちゃん、、、
どんなおばあちゃんなのか?
優しいのか?
怖いのか?
そんな不安を持ったまま夏休みが始まろうとしている、、、、
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「太陽に向かって歩けば、
まさきの前は、いつも明るい。
色んな障害があっても、よく見えるから大丈夫」
今想う。
この言葉が心にあるから、今までの幾多の苦難も
乗り越えられた。
そして、これからの苦難も乗り越えられる。
私の人生に大きな影響を与えた、おばあちゃんの言葉。
そのおばあちゃんこそ、
もう一人のおばあちゃんなのだ