小学3年生の冬休み。


当時の私達は、休みが始まると、弟と二人で

千葉のおばあちゃんの家に行くことになった。


その冬の正月は、初めておばあちゃんの家で過ごす事になった。


夏休みと同じく、おばあちゃんはご馳走をいっぱい作ってくれる。


もう食べれない、っていうのにいっぱい作る。


そして、大晦日がやってくる、、、


おばあちゃんが、大晦日のご馳走をつくりながら言った。


「おばあちゃんは嬉しいよ。

まさき達と一緒に正月と迎えれるなんて」



私達も嬉しかった。


今までは、大晦日まで母が仕事をしていたので、寂しい正月。


だから、その年の正月はとても嬉しかった。


大晦日のご馳走を食べながら、めったに話さない、じいいちゃんが言った


「いっぱい食べて、大きくなって、

また来年も来るんだぞ」



そう言ったじいいちゃんはいつになく笑顔だった。


そんな幸せな冬休み。


でも、今想うのは、そんな時でも母は一生懸命働いていた。



ありがとう、おふくろ