アナフィラキシーとグルカゴン④ | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

久しぶりに↓を読み返しました。

 

アナフィラキシー・ショックの患者にグルカゴンを投与するシーンがあったので、

過去にブログでまとめた記事を紹介します↓

 

アンサングシンデレラの症例では、メインテートを服用していましたが、

メインテート(ビソプロロール)はβ1選択性であり、

β2受容体を遮断しないため、

肥満細胞からの顆粒放出を抑制できるはずです。

 

しかし、ビソプロロール服用患者の

アナフィラキシーショック治療に難渋し、

グルカゴン投与で救命できたとする症例報告もあります。

https://hospital.city.sendai.jp/pdf/p062-065%2035.pdf

 

メインテートの添付文書↓にも、

 

副作用として、気管支痙れんが記載されており、

全くβ2受容体遮断作用がない、ということはなさそうです。