透析患者へのカルニチン投与は「奥の手」? | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

昨日の続きです。

 

↓の本には、

 

[透析後]レボカルニチン(エルカルチン@FF静注1,000mg),
1回1本,週1回・静脈注射
という処方例が紹介されています。

また、保険情報も記載されており、
カルニチン欠乏症の診断補助もしくは経過観察のために, 

6カ月に1回を限度としてカルニチン分画

保険診療で測定できる

ということです。

 

透析患者へのカルニチン投与に関する論文が4つほど紹介されており、

理解が深まります。

その一つは1978年のLancet誌の論文です。

透析患者のカルニチン欠乏は、古くから知られているようです。