透析患者の易感染性 | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

透析患者さんをコロナから守るために、

透析患者さんの易感染性について検討しています。

 

 

↑の本に、

 

析患者がお亡くなりになる原因の第2位は感染症であるとして、

透析患者が感染症でお亡くなりになるリスクを示しています。

 

General Populationと比較して、

 

感染症:8倍

敗血症:14.3倍

腹膜炎:9.9倍

インフルエンザ:3.1倍

結核:2.0倍

肺炎:1.3倍

 

等と書かれています。

 

引用文献は、

High Mortality Rate of Infectious Diseases in Dialysis Patients: A Comparison With the General Population in Japan | Therapeutic Apheresis and Dialysis 2012; 16(3):226–231

で、

新潟大学の先生方による研究

同大学のサイトにアーカイブされていました。

 

一番上で紹介した書籍に引用されていたデータは、

論文中の、Table1のStandardized mortality ratioです。

 

透析患者の易感染性の3因子として、

・本人の免疫能

・病原体の毒性

・透析そのもの

を上げています。