テイコプラニンの採血のタイミング | 病棟薬剤師&DIやん

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医療従事者の方々向けに書いています。非医療従事者の方々はここに書いてある情報を鵜呑みにせず、必ずかかりつけ医・薬剤師等にご相談ください。

 

↑まさにタイトルの通り学べます!


この本より、テイコプラニンのTDMについて、まとめた。

 

(いずれもトラフ値を測定)

4日目:測定。分布容積を反映。

目標:15mg/dL

10mg/L以下→口一ディングドーズを再考
30mg/L以上→蓄積に注意

7日目:測定。クリアランスを反映。

目標:

 重症感染症・複雑性感染症:20mg/L

 一般感染症:15mg/L

40~60mg/Lを超えない

ほぼ比例計算で投与量調節

 

承認を受けた用法用量は、

初日400mg又は800mgを2回に分け、

以後1日1回200mg又は400mgをDIV

(敗血症は高用量で)だが、

この本では、40mg/kg/3daysを提案している。

→添付文書の用量で、2日目もローディングすればよいことになる。

 

また、重要なことは、↓

 

透析や腹膜透析患者に、通常量の3日間のローディングドーズを投与しても

副作用域(60mg/L以上)に到達しない

(通常よりは若干高めになるのみ)
→腎機能にかかわらず、TEICを投与する際にはローディングが必要。