プラリア。ビタミンD止めたら、やっぱり血清カルシウム低値 | 病棟薬剤師&DIやん

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脳出血の後遺症で、急性期治療を終え、

当院のリハビリ病棟に入院してきた、

80代、女性の患者さんがいました。

 

持参薬としては、降圧薬、H2ブロッカー、、、

脳出血急性期を退院してきた患者さんには典型的な処方です。

 

お薬手帳を拝見すると、

発症直前は、整形外科からアルファカルシドールも処方されていたようです。

さらにページを遡ると、

発症2ヶ月前に、プラリアの投与、、、

 

プラリアのインタビューフォームによると

 

デノスマブの 0.03~3.0mg/kg を単回皮下投与した結果、1.0mg/kg 以上の用量では、骨代謝マーカー
(uNTX/Cr 及び血清 CTX-1)の低下が少なくとも 6 ヵ月間維持された。

 

uNTXも、CTX-1も骨吸収マーカー。

 

ということは、

少なくとも6ヶ月間は、骨吸収の低下による低カルシウム血症のリスクがある

ということ。

 

担当医師に、

3ヶ月前にプラリア投与しているため、

現物の持参はないが、

発症前と同じアルファカルシドールの、

入院後再開を提案しました。

 

そして無事再開。

 

ちなみに後で分かりましたが、入院時、

血清カルシウム値=8.5mg/dLと低値でした。