「フラットペダルでいいや」
「ビンディングもフラペも効率変わらんかった」
とか言うのをよく聞くが、
それはペダリング間違ってるからです。
ビンディングとフラットペダルの違いなんて、踏み外す心配があるかどうかだけだろ?
というのも間違いです。
ところで、ペダリングを論じるときに
①膝下を脱力して
②踵落としたらダメ(踵の角度一定、アンクリングはダメ)
というのがあるけど、
矛盾してることに気づきませんか?
脱力したら踵落ちるでしょ
踵落とさないようにしたらフクラハギに力入ってるでしょ
完全に間違っていることを後々説明します。
では本題。
考えやすいように、足首を単純モデル化する。
足首固定して踵落ちないようにしたのがFig.1。ペダル反力に負けないように下腿三頭筋力を使っていて、長時間こんなことやってると確実にフクラハギを攣ります。
膝下脱力した状態がFig.2。ペダル反力は背屈限界で受け止めます。図は前方組織による制限の場合ですが、後方組織、つまり、下腿三頭筋の張りによってストレッチした状態で制限がかかることもあります。ストレッチした状態で攣るわけないですよね。
つまり、Fig.2が無駄な力が入っていない自然な状態ということです。
踵落としていいことは、現役プロスプリンターも言っているし、パヴェが得意な元プロロードレーサーは舐めるようにペダリングする、と表現している。
で、Fig.2だったらダメというひとの言い分は、ペダル面の垂直方向に入力することになるという間違った固定観念です。
Fig.3~5は3時くらいのペダル入力を表した図です。
Fig.3はフラットペダルに入力した場合。太い赤矢印が入力です。上から下に入力してます。入力ベクトルの細い赤矢印は、ペダル面平行方向分力(せん断力)とペダル面垂直方向分力に分解されます。ペダル面とソールは固定されていないので、ペダル面平行方向分力(せん断力)によって、足はペダルから滑り落ちながら、ペダル垂直方向にペダリング入力することになるでしょう。
踵落としたらダメという人は、このモデルをイメージしているのです。
ところが、Fig.5のように、ビンディングペダルの場合は、ペダル面にソールが固定されているので、せん断力は固定力とつり合い打ち消されます。そもそも分力考えなくていいので、細い赤矢印の真下への入力成分が全て。つまり、踵落ちても、入力に対してまったくロスがありません。
つまり、ピンディングの効果はせん断方向に固定されていることなのです。
ちなみに、フラットペダルで真下に入力しようとすると、Fig.4のようになって、下腿三頭筋を緊張させることになり、無駄なカロリーつかって、足を攣りやすくなります。
そして、ビンディングの効果であるせん断方向の固定の効果がもっとも発揮されるのが6時付近のペダル入力です。
Fig.6はフラットペダルでの入力です。入力したいペダリング入力方向です。ここでもせん断力が働いて足がペダル後方に滑ろうとします。これを摩擦力で耐える必要がある。摩擦力はペダル垂直方向への荷重に比例するため、ペダルに押し付ける力が必要になります。つまり、ペダリング入力方向の入力を生み出すために、押しつけ荷重との合力分の入力が必要になります。
この無駄な力を極力少なくするとしたら、つま先立ちのような足の角度にするしかありません。とすると、下腿三頭筋にものすごい負荷をかけ続ける必要があり、現実的ではありません。
一方、Fig7はビンディングペダルの場合です。ペダリング入力方向とせん断ベクトルが平行なため、ペダル固定力にまかせて、何も考えずペダリング入力するだけです。平たくいうと、後ろに引けばいい。
ということで、せん断方向に固定されるビンディングペダルのメリットは、下腿三頭筋を脱力でき、特に下支点6時付近でペダリング効率を飛躍的に向上する効果がある。
決して、踏み外し防止のようなオマケ的効果ではないのです。
最後に、俺が考えるビンディングペダルの効果を利用した脱力ペダリングを紹介する。
以上













