言の葉宿題:『みんなでお茶を』 番外編 | ヽ(´∇`)ノ日和♪

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自作の詩や音楽についてのブログです♪


名もない林の中で


アリス・ペンドルトンは


倒れていた。


目が覚めると


いつの間にか


エプロンドレスに着替えている。



「・・・これは夢?」



足元では小人になった


レナード・ホフスタッターが


なにやら騒いでいる。



「アリス! アリス!!」



「レナード? 寝起きなんだから静かにして・・・」



「そんなこと言ってないで!


さあ! あのウサギの穴に飛び込むんだ!!」



レナードの小さな指が指し示す方には


ウサギの穴があった。



「一応、聞くんだけど・・・


飛び込んだらどうなるの?」



「大変な目に遭う」



レナードは大真面目に言った。



「子ブタに変わる赤ん坊を抱いたり、


トランプの女王に嫌がらせされたり・・・


まあ、ろくな目には遭わないね」



「付き合ってらんない・・・」



アリスは、


立ち上がってさっさと


穴と反対方向へ歩き出した。


アリスの足にしがみついて


懸命に引き止めるレナード。



「君が行かなきゃ物語が進まないんだ!!」



「別にあたしはかまわない」



どんどん進んでいくアリス。


その横をウサギのシェルドン・クーパーが


懐中時計を持って走っていく。



「遅れた、遅れた!


もう生地が焼きあがるぞ!!」



しれっとした目で、


シェルドンを見るアリス。



「・・・あれを追うの?」



「そうだよ! わかってきたね!!」



喜ぶレナードを振りほどいて


アリスは構わずに歩いていく。


レナードは


最後の手段とばかりに叫ぶ。



「君がいないとお茶会が始まらない!!」



ぴくりと足を止める、アリス。



「・・・お茶会?」



「アフタヌーンティーだよ!


スコーンは焼き立てだし、サンドイッチもある」



「・・・紅茶は何?」



「アールグレイとオレンジペコ」



そこまで聞いたアリスは


きびすを返して


ウサギの穴へと向かっていった。



この時、


そのお茶会に


終わりがないことを


アリスは知る由もなかった。






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