短歌集 『葉月』 弐 | ヽ(´∇`)ノ日和♪

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暑気の舞う
街 さすらいつ
ゆるやかに
過ぎ去る夏を
見送りもせず



  船



西方に
風吹き荒れて
雲騒ぎ
天動乱の
夏の嵐よ



  船



しょわしょわと
鳴く蝉の声
足早に
駆けろ駆けろと
急かすかのよう



  船



空を飛ぶ
方法すらも
知らぬのに
想いの力で
羽ばたくか 雛よ



  船



蝉の音と
眩しい陽射し
うなだれて
降り注ぐ熱
ただ 受け止めて



  船



進みゆく
陽射しの中を
駆け抜ける
見えないものを
見出すために



  船



溶けていく
氷のように
沈みゆく
思考の中に
深く 静かに



  船



吹き抜ける
この熱の中
駆け抜けて
丘を越えれば
藍色の海



  船



ジリジリと
鳴く蝉すがる
昼下がり
過ぎ行く夏の
墓標となりて



  船



抱き寄せる
その身も 心も
まなざしも
か細き腕も
強き想いも