単独走ゆえの楽しみ方

 

 前提として、1550kmレースの全てが楽しかった。

 

 順調に進んでいる際はもちろん、身体的に1日70km程度が進めない、シューズを脱げば肉刺が悪化し、地面への接地が出来ないことも含めて全てが楽しかった。

 

「何がつらかった・きつかった?」という問いかけには、答えることが出来ない。

 

大会の特徴として、以下の2点が単独走を楽しむポイントになっている(個人的見解)

 

① 主催者が通過を禁じている区間以外は、各チェックポイントを通過すればコース通りに

  辿らなくてもよい。

 

② 全ての荷物を背負い、コース上の休憩、宿泊の確保を自身で行う。

 

・設定されているコースは歩道が確保されているとは限らず、危険性を感じたら選手の判断で

 迂回ルートを自分で探索し、進むことが出来る。 

  

   ⇒ 旧街道や脇道を進むことで、地元の方とコミュニケーションを取る機会が増えた。

      ・地元の食堂やお土産店などの情報

         観光客ではなく地元の方のお勧めなので、間違いなく美味しく雰囲気も良い。

         また、他のお客様とのコミュニケーションも楽しめる。

          ※ 1550kmフットレースの話題になりますが

 

      ・仕事や作業されている方の内容

         農作業や水産業のお話等興味深い内容が多く、別れ際にお土産を持たせて

         くれる場合が多かった。

      

     ・災害当時のお話

         福井県南越前町では、2022年の水害で当時の状況のお話を聞くことが

         出来た。

     

     ・その地区の慣習や文化に関して

         秋田県・山形県での方言の違いに関して

         島根県出雲市でのお茶文化に関して

 

     ・SNS等で大会情報を知り応援して下さった方、通りすがりに声をかけて頂いた方など

      多くの方とコミュニケーションを取る機会があった。

      中には、自宅に泊めて頂き食事や洗濯などの提供を受けたり、餞別を頂いたり、

      驚くべきことが多々あった。

 

 単独走ゆえの楽しみ方の結論

 

  ・孤独ではない、色々な形で人とつながっている

  ・翌日は「どんな素敵な出会い」があるのかとワクワクする

 

 だから、暑い時も、寒い時も、雨の時も ポジティブに進むことが出来る。

 

 そして、2024年4月スタートの日本縦断3000kmではさらに楽しく、

                             多くの人と出会えるだろう。